ZAITEN2026年2月号
月刊ゴルフ場批評100
「市原ゴルフクラブ 柿の木台コース」批評
カテゴリ:月刊ゴルフ場批評
千葉県市原市といえば32クラブ33コースがひしめく、日本一のゴルフ場銀座。千葉よみうり、CPG、千葉セントラルなどと並び良質なパブリックコースと定評があるのが「市原ゴルフクラブ」だ。
経営母体は、インスタントラーメンの「サッポロ一番」で知られるサンヨー食品。レストランの評価が上々なのも当然か。
同GCの「柿の木台コース」は同じ系列の市原コース27ホールと隣り合わせで、進入路の入り口も同じ。途中で道が分かれるのだが、びっくりするほどの巨大看板が設置されているにもかかわらず、この分岐点で間違う人が多いそうで、人間の注意力も大したことはないということの証明になろう。
ちなみに、市原コースには何度か行ったことがあり、あまり癖がない癒やし系コース。で、柿の木台コースはいかに?
クラブハウスはシンプルだが明るく開放的。自動チェックイン機があるが、用紙に記入する場所もある。怪訝な顔をしていたせいか、スタッフが「お客様、初めてのご利用ですか?」と声をかけてきた。「ご記入をお願いします、手のひら認証登録をいたしますので」ときた。
なるほど、静脈認証システム採用の「手のひらチェックイン」か。用紙へ記入して機械に情報を入力し、最後にスキャナーに手のひらを当てて登録完了。スタッフが付き添ってくれてノーストレスだった。次回からは生年月日の入力と、手のひらをかざすだけでチェックイン完了となるそう。サインもカード提出も必要なし。高齢のゴルファーでもまごつくことはないだろう。これはいいぞ!
しかしまぁ、スタッフが多い。マスター室周りには、水色のスタッフジャンパー姿が5、6人はいた。何かと向こうから声をかけてくれるサービスぶりで、最近こういうのは珍しいよな。
この日はインスタート。フラットなうえグリーンまで見通しがよく、フェアウエーも広々。左右の法面がフェアウエー側に傾斜しているから、多少曲げても大きなトラブルになりにくい。「与し易し」と思わせるレイアウトだ。
その後もフラットで広いホールが続く。「こっちのコースも癒やし系ね」とリラックスしてアウトに臨んだら様子が一変した。強烈な打ち下ろしにドッグレッグ、池絡みのホールもあり、とても同じコースとは思えない。アンバランスというか、アウトとインのギャップが激しすぎ。心臓に悪い。
グリーンはドでかいワングリーン。それほど速くはなく段差も少ないが、「乗っただけ」だと50㍎近いロングパットを打たされるから要注意だ。
コースコンディションは上々だったが、残念なのは人工芝のティグラウンドのホールが多く、アウトはほぼ全ホールだった。しかも、表面が硬くなっていてティが刺さりにくい。半面、人気コース故、平日でも進行はスムーズといえなかったが、ナイター営業しているため、日没時刻になっても暗くならないのはありがたい。
連載100回でもあり、新年一発目は、静脈認証システムに時代の変化を感じた1日だった。
●所在地 千葉県市原市牛久1293 ●TEL. 0436-92-1711 ●開場 1996(平成8)年10月1日 ●設計者 井田毅、青木建設 ●ヤーデージ 18ホール、6508ヤード、パー72







