ZAITEN2026年6月号

月刊ゴルフ場批評104

「真名カントリークラブ真名コース」批評

カテゴリ:月刊ゴルフ場批評

S_真名カントリー真名コースくすのき2番.jpg 千葉県のほぼ中央、房総台地に27ホールを擁するのは、「まんな」と読む真名カントリークラブ真名コース。経営母体は国内15コースを運営するリソルホールディングスで、主にリゾートやゴルフ場の再生、運営を手掛けてきた企業だ。真名CCは今年で開場50年を迎えるが、グループ運営の総合リゾート 「リソルの森」の付帯施設にもなっている。

 リソルの森といえば、古くは「日本エアロビクスセンター」として、日本代表やオリンピック強化選手など、国内外のトップアスリートのトレーニング施設として名を馳せた。紆余曲折を経て、現在は「Sport & Do Resort リソルの森」としてリニューアル。トレーニング施設やプール、温浴施設に加え医療サポートも受けられる「メディカルトレーニングセンター(MTC)」のほか、アウトドアスポーツや自然と触れ合うアクティビティ、ホテル、愛犬と泊まれるヴィラなどを備えた複合リゾートとして生まれ変わった。

 敷地は広大で、隣接する真名CCゲーリー・プレーヤーC(18ホール)なども含め、リゾート全体で東京ドーム70個分の広さとか。その昔、他の施設を見てみようと車で走り回ったことがあるが、小さな村一つのような規模感で迷子になりそうだった。  

 また、以前訪れた際は、滞在しているキッズ向けプログラムとして、ゴルフ場の乗用カートに乗れるイベントや、コース内の池でのスワンボートに遭遇した。当時は「なぜゴルフ場の池にスワンボート?」とぶったまげたが、生き残りのために差別化が必須な昨今。

 存在価値をゴルフプレー以外にも見い出し、リゾート客のサービスにも利用しようという意図が早くからあったのだろう。  さてラウンドだ。チャレンジングなゲーリー・プレーヤーCと異なり、真名Cはなだらなか地形にゆったりとした造り。距離はしっかりあるもののフェアウエーは広く、メンテナンスも上々。こぶし、つつじ、くすの木と花木の名前が付く各9ホールは、いずれも植栽に力が注がれた美しい庭園風で、四季折々の自然が楽しめる。

 くすの木コースのスタート小屋には、季節ごとの花々を紹介する掲示や、コース全体の植栽分布を表したジオラマまで展示されていた。  

 この日の好スコアの理由は、自然を前にして邪な心が封印されたからか......。  

 練習施設も充実。屋根付きのドライビングレンジや、芝から打てるアプローチエリア。「ゲーリー・プレーヤーゴルフアカデミー」も併設されている。

 リソルグループでは「フェアウェイフロントヴィラ」と称し、ゴルフ場の景観を利用した滞在型リゾートの構築を進めており、真名CCもその一つ。ゴルフ場を複合リゾートの一部として幅広く活用している。 「ラウンドだけで十分」という〝ゴルフ命〟の人には、余計な情報がてんこ盛りだが、時間とお金がたっぷりな人にとっては魅力的じゃないか。MTCには内科・循環器の専門医が常駐するクリニックもあるし、老後のゴルフ三昧は(叶うとするなら)楽しそうだなぁ。


●所在地 千葉県茂原市真名1744 ●TEL. 0475-24-5211 ●開場 昭和51(1976)年11月4日 ●設計者 和泉一介、和泉道生 ●ヤーデージ 27ホール、1万237ヤード、パー108

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