ZAITEN2021年09月号

大丈夫この会社?

森永乳業「社員には自粛要請」も 宮原会長・大貫社長の大ゴルフコンペ開催

カテゴリ:クレーム・広報

 森永乳業大貫陽一社長.jpg

 大貫陽一社長(森永乳業ホームページより)

 7月8日、森永乳業は〈「緊急事態宣言」の再発令に伴う当社対応について〉と題し、全社員に不要不急の外出、地域間移動の自粛を通達した。しかし、そのわずか2日後の7月10日、舌の根も乾かぬ内に宮原道夫会長、大貫陽一社長以下、その他幹部の総勢29名が、千葉県の森永高滝カントリー倶楽部で大ゴルフコンペを開催していたというから開いた口が塞がらない。

 中堅社員は憤りを隠さない。

「コロナ初期から工場には『供給責任を果たせ』と毎日出勤させておいて、幹部はリモート、挙げ句にゴルフ大会......。怒りで社員の士気はダダ下がりです」

 また、代表取締役たちばかりかコーポレート本部の高野修一部長、コンプライアンスを扱う柴田謙治総務部長、弘田圭希監査役までもが参加していたことに前出社員は絶望する。

「この会社にはコンプラやガバナンスが全く機能していないということ。社員をバカにした非常識な経営陣と太鼓持ち幹部は会社に必要ありません」

 森永乳業では4月から人事制度を変更して降格制度を導入したというが、初の降格を自らに課すのが当然であろう。

 事実を森永乳業広報に質したところ、「3~4人の組ごとに集まり、プレー終了後も個別に解散するなど事前事後で全員が一同に集まる機会を避け、感染防止に努めたと聞いている」「感染防止に努めておられる方々に、ご不快な思いを与えましたら申し訳ない」としたが、一番「ご不快」な思いをしているのは、当の森永乳業社員である。

......続きは「ZAITEN」10月号

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