ZAITEN2022年08月号

三菱UFJ出身CFOは乱費、広報部長は自損事故……

三菱自動車「加藤社長はゴルフ三昧」の暗澹

カテゴリ:TOP_sub

 自動車メーカーの広報部長が社用車で自損事故―。これだけでも間抜けな話だが、事後処理に追われる部下を尻目に、当の広報部長は反省の色なし。ただでさえ普段から仕事ができず陰口を叩かれる身なのに、事故などなかったかのように平然と振る舞う姿は、これまで以上に顰蹙を買ったことだろう。「厳重注意」の社内処分を受けたようだが、広報部員はそれで納得できたのか。

 本誌の好評企画「プリーズ、虫めがね!」。前月号の特別拡大版では、「コロナに感染した三菱自動車K広報部長、今度は自社広報車をプライベートで使用中、自損事故」との情報を掲載した。「K広報部長」こと小池尚子の悪評は社内外では広く知られているようで、発売直後から「記事に思わず納得してしまいました」との声が編集部に寄せられたほどだ。

株主企業出身者は特別待遇

 事が広報レベルなら、まだご愛嬌で済んだかもしれない。だが、数々の不祥事を重ねてきた三菱自だけに、小池の自損事故は序の口、同社を蝕むモラルハザードは経営最高幹部にまで及んでいる。
三菱自ナンバー2の副社長兼CFO(最高財務責任者)、池谷光司。1981年に三菱銀行入行、2015年三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)専務執行役員を経て、16年に三菱自に取締役副社長として天下り。昨年より現職の元銀行員だ。三菱自関係者によると、社内で問題となっているのは、池谷の〝乱費〟ぶりだ。

......続きはZAITEN8月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

ゆうちょ銀行「老害・池田退任」でも前途多難

LINEヤフー「総務省カンカン」で解体危機

三菱重工「MSJさえ造れない」「H3」成功もロケット市場で惨敗必至

エネオス「脱・日石支配」偽装の新経営体制

佐高信 vs. 森 達也「傍観を続けるメディアに存在価値なし」

【特集】JR東日本を蝕む「喜勢リスク」と〝2人の老害〟

【特集】JR東日本を蝕む「喜勢リスク」と〝2人の老害〟

【特集】大林組「大林剛郎会長」と〝2人の女性〟

丸ノ内ホテル「お釣り渡し忘れ事件」に学ぶ危機管理

ヒューリックが掴んだ「東郷神社土地ビル」の大惨事