ZAITEN2022年011月号

独自ルールで客を平気で「搭乗不可」に〝発券必須〟のアナログ航空

スカイマーク〝発券必須〟のアナログ航空

カテゴリ:クレーム・広報

〈9月4日のことです。福岡空港発羽田空港着便のスカイマークを初めて利用しました。通常はJALやANAを利用しているので、同じように事前に印刷したQRコード付きの予約表を持って、20分前に保安検査場に入りました。

 そこで驚くことが起きました。スカイマークでは「出発の20分前にスカイマーク専用の発券機でチケットを発券してからでないと保安検査場を通過できない」というのです。

 検査場は1列5名ほどが並んでいる程度だったので急いで後方にある発券機で発券しようとしました。ところがスカイマークのスタッフに「発券自体が20分前にされていないと、搭乗することもできない」と言われました。予約していた便をいったんキャンセルして、別の便を新たに購入しなければ乗れないというのです。

 検査場もすぐに通れる状態で、ゲートもさほど遠くない距離にもかかわらず、スカイマークのスタッフは「乗れません」「規則なので」の一点張りです。結局、2人分のキャンセル手数料と飛行機差額分の2人で1万4000円も追加で支払うことになりました。

 20分前にスカイマーク専用の発券機で発券しなければいけないのはスカイマークの独自ルールのようです。しかし、こうした「乗れない」という最重要事項はQRコード付きの予約表にも、目につくように大きく注意喚起すべきではないでしょうか。  

 スカイマークのスタッフには「この記載ではわからない」と伝えましたが、「ルールなので」と謝る素振りすらありませんでした。不愉快な思いをするのであれば、最初からJALかANAを利用しておけばよかったです〉(読者の投書より)

大切なのは利用者よりも自社の約款

 そこでスカイマーク広報室に以下の質問を質した。 ①投書の事案は社内で把握・共有しているのか。また、当該案件以外で同様のクレームないしは意見の有無は把握しているのか。 ②チェックインカウンター等にも「20分前に発券されていないと搭乗できない」ことを告知していないのはなぜか。 ③編集部では航空業は「サービス業」でもあると考えるが、投書の利用者の「分かりづらい」という意見に対しての、貴社のカウンタースタッフの対応は、サービス業としてあまりに不親切だと思う。これをどう考えるか。

......続きはZAITEN11月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

ニトリ「広告の矛盾を〝誤解〟と強弁するご都合主義」

スシロー「制服は従業員が自ら洗濯」の〝清潔感〟

アマゾンジャパン「勝手にサブスク登録」の〝ダークパターン商法〟

SBI証券「利用者が激怒するC後の不誠実対応」

名古屋鉄道 取材にも批判にも不慣れな〝殿様体質〟を露呈 

カルティエ ジャパン「高級ブランドの名が泣く 杜撰すぎる個人情報管理」

カルビー「50周年記念イベントが〝警察沙汰〟で中止」

カルティエ ジャパン 広報不在でメディア対応も「カスタマーサービスセンター」丸投げ

ベルタ 妊婦を喰いものにする解約できない悪質商法

ダイキン「意味不明」のエアコンボタンが話題になり〝ノリノリ公式X〟