ZAITEN2023年10月号

【企業倫理を問う!】

髙島屋「決済アプリ使用お断り?圏外になるデパ地下通信環境」

カテゴリ:クレーム・広報

 小売業等のキャッシュレス決済化が顕著だ。加速させているのはPayPayなどのQR・バーコード決済アプリで、百貨店でも導入が進められている。  

 そんなQR・バーコード決済アプリの百貨店での利用について読者からメールが届いた。 〈新宿の高島屋(タカシマヤ タイムズスクエア)の地下食品売り場(デパ地下)で総菜を買った際に、PayPayで支払いをしようとしました。  

 ところが、スマートフォンの電波が圏外で、アプリが正常に起動できませんでした。休日の夕方だったためフロア全体が混雑しており、私の後ろにも行列ができてしまったことが後ろめたく、渋々現金で決済しました。ほかの店での買い物もPayPayで決済するつもりでしたが、結局すべて現金で決済しました。  

 もし大手キャリアの通信環境が不安定なら、WiFi環境を整備してその案内もすべきだと思いますが、そういった案内は目に入りませんでした。  

 それぞれの店のレジ前にはクレジットカード、交通系電子マネーのほか、PayPayなどのQR・バーコード決済アプリが利用できる案内があるのですが、通信環境の不備でアプリが起動できなければ、PayPayなどを導入する意味がないのではないでしょうか〉(読者からのメール)

可能性はゼロではない


 PayPayは、専用アプリを起動して表示されるQRコード、またはバーコードを小売店側の端末で読み取り決済を行う。支払いはチャージした残高から支払う方法と、登録したクレジット(PayPayカード)またはクレジットカードから支払う方法の2種類があり、利用残高は対応ATMか登録した銀行口座、PayPayカード等からチャージでき、残高不足になった際にオートチャージする機能もある。だが、通信環境が悪いとアプリを起動できず、決済はできない。

......続きはZAITEN10月号で。

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