ZAITEN2023年11月号

【企業倫理を問う!】

三菱UFJ銀行 専用アプリ登録後に大量の〝迷惑メール〟

カテゴリ:クレーム・広報

.キャッシュレス、ペーパーレスを推奨する金融業界。大手銀行でも紙の通帳の発行を抑制し、口座間の送金等も窓口ではなく、専用アプリ等での方法を顧客に促している。そんななか、アプリを登録したことで不安を覚える読者からメールが届いた。
〈先日、他界した父の銀行口座の処理について三菱UFJ銀行の店舗に問い合わせたところ、私名義の口座と父の口座とを紐づけする必要があるとのこと。来店して窓口で受け付けるよりも、専用アプリで処理したほうがスムーズだと言われ、「三菱UFJ銀行アプリ」を案内されました。  

 このアプリの登録に際して、普段こういった登録用に使っているフリーメールアドレスでは登録できず、長年ほとんど使っていなかったキャリアメールアドレスで登録しました。  

 ところが、このアプリで登録した直後から、迷惑メールが頻繁に届くようになりました。  メールアドレスはこのアプリの登録以外ではまったく使っていなかったので、アプリが原因で情報流出しているのではないかと不安を覚えています〉(読者からのメール)

情報漏洩は確認できず

 読者が三菱UFJ銀行から促された専用アプリは、同行が提供するインターネットバンキングのスマホアプリである。直接店舗に行かなくても残高照会のほか、各種振込・振替、投資信託や保険の申し込みも可能だ。  

 また、読者から提供された実際に届いた迷惑メールは、マッチングアプリの利用者からのような、不自然に記号が散りばめられた文章で、最後にURLが表記された典型的なフィッシングメールに見受けられる。より悪質なのは、迷惑メールの配信を停止する用と見せかけた偽装URLまで記載されている。

.....続きはZAITEN11月号で。

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