ZAITEN2023年11月号

【企業倫理を問う!】

JAL 「1カ月の半分が出発遅延」定刻通りに飛ばないワケ

カテゴリ:クレーム・広報

 公共交通機関に求められる最大の信頼・信用は安全な定時運行だろう。特に日本の鉄道会社は秒単位の正確な運行で有名だが、航空業界での定時運航にまつわるメールが編集部に届いた。

〈仕事の関係で毎週末に、日本航空(JAL)の20時55分羽田空港発、関西国際空港行(関空)の定期便を使っています。  

 8月のこのJAL便はほぼ毎回出発が遅れていました。鉄道と違い、飛行機に出発遅れは付き物だと思っていますが、さすがに毎回遅れというのはあきれてしまいます。JALには定時運航という概念はないのでしょうか〉(読者からのメール)

出発遅れは前便の影響


 読者が利用している20時55分羽田発、関空行のJALの定期便はJL229便とみられる。  このJL229便について、今年8月1日~31日の遅延状況を調べたところ、台風の影響による1便の欠航を除き、30便のうち14便が出発遅延だったことがわかった。このうち8月14日の7分の遅れを除き、概ね30分~60分の遅れで、実に1カ月の約半分が定刻通りに出発していなかった。  

 読者が指摘する週末(土曜、日曜)に限定すると、6日(日)1時間17分遅れ、13日(日)1時間23分遅れ、19日(土)33分遅れ、20日(日)36分遅れ、26日(土)41分遅れと、半数以上が出発遅れとなっている。  

 ちなみに8月のJL229便の遅延理由は「使用する飛行機の到着遅れのため出発に遅延」となっている。つまり229便で使用する飛行機が前の運航においてすでに遅れているというわけだ。

.....続きはZAITEN11月号で。

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