ZAITEN2023年11月号

【企業倫理を問う!】

スウォッチの「気持ち悪い」意味不明広告

カテゴリ:クレーム・広報

9月1日付の読売新聞、日本経済新聞の朝刊に掲載されたある全面広告について、読者からメールが届いた。

〈9月1日の読売新聞の朝刊に水のなかのような真っ青な1枚の写真の全面広告が掲載されていました。企業名も商品名もなにも記載がありません。よく見ると、中央の丸い図形の中に「×s 9.9.23」という文字もありますが、意味がわからずただ気持ち悪い。  

 読売新聞に問い合わせると、「Swatch」というスイスの時計ブランドが広告主であるということがわかりました。  

 そこで、Swatchに、「企業名もなく、商品等の説明もない広告にどんな意味があるのか」「どういう意図で新聞広告を掲載したのか」という2つの質問をメールで送りましたが、「新聞に掲載されている内容以外の情報を知らさせれていないため、お答えすることができません」との回答でした。 「新聞に掲載されている内容」と言いますが、新聞社に問い合わせなければ広告主の社名すらわからないものです。  

 Swatchのファンなら何かわかるのでしょうか。無関係な読者からすれば非常に不愉快でした〉(読者からのメール)

連続する広告の謎

 怒りが滲む読者からのメールにあるSwatchの広告は編集部内でも話題になった。読者の言う通り、1日付の朝刊の広告にはほとんど情報がなく、おそらくこれがSwatchの広告だと気付けた読者はほとんどいなかったのではないだろうか。

.....続きはZAITEN11月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

小田急バス「不安があるなら訴えろ!」の仰天電話対応

サイバーエージェント WinTicket「倫理観皆無」のギャンブル依存症CM

小田急バス「同じ路線バスで白ナンバーと緑ナンバー」の怪

東京・文京区役所 「ミスだらけ」の子ども医療証

グリコ「健康被害を担保できないチョコレート」

大王製紙「拭けば拭くほど汚くなるティッシュ」

住友林業「公共交通機関」を占拠する迷惑広告

高島屋「新たに判明した事実を追加連絡する広報担当」

スウォッチの「気持ち悪い」意味不明広告

JAL 「1カ月の半分が出発遅延」定刻通りに飛ばないワケ