ZAITEN2024年01月号

厚労省のアドバイスにも馬耳東風

河野デジタル庁「マイナ保険証に血道」で総スカン

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「岸田文雄政権の支持率がつるべ落としになったのは、国民不在のマイナ健康保険証導入の強行がきっかけだ。〝A級戦犯〟の河野(太郎)には、岸田首相ともども野垂れ死んでほしい」―。  

 デジタル担当相を務める「仇敵」河野が新型コロナウイルス禍のワクチン担当相時代に、接種体制の遅れをけちょんけちょんにけなされた厚生労働官僚の間では今、こんな願望が広がっている。2009年と21年の自民党総裁選に出馬した河野は最近も所属する志公会(麻生太郎派)幹部に「首相になりたい」と漏らすなど3度目の挑戦に意欲満々というが、霞が関や永田町では「マイナンバーカード行政の暴走で岸田政権の評判を貶める〝自爆テロ〟を犯した自分の立場を全く弁えていない」(官邸筋)と批判紛々だ。  

 自らの意に沿わない官僚を怒鳴り散らす「悪太郎」体質は、厚労省に限らず、オール霞が関でも毛嫌いされており、最近は根城のデジタル庁内でも「大臣(河野)に言いたいだけ言わせて実際には無視する面従腹背も横行している」(民間出身の幹部職員)という。内閣支持率が3割を割り込み、「伝家の宝刀」の衆院解散権まで封じられた首相の岸田は、哀れにも来秋の総裁再選が早くも絶望視され、他の閣僚にも「いつまで大臣でいられるか」と沈滞ムードが漂う中、独り河野だけは「日本をデジタル敗戦から救い出す」などと意気軒昂。唯我独尊もここまで来れば立派と言うべきか。



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