ZAITEN2025年06月号

垣内威彦の一人娘がついに入社

三菱商事〝子煩悩老人〟垣内会長愛娘の配属先決定

カテゴリ:TOP_sub

 いざ入社してくれば、戦々兢々の騒ぎである。三菱商事に燻ぶる社内の怒りは根深い。 「コーポレート部門の連中は卑劣だ。社員をさんざん欺いてきたのだから......」  

 4月1日、同社の会長・垣内威彦の一人娘がついに入社した。その縁故採用は本誌が5回にわたって報じ、株主はじめ社内外から多くの指弾を受けてきたことは周知の通り。採用は既成事実でありながら、姑息にもコーポレート部門は「お嬢さんは入社を辞退した。ボストンコンサルティングに就職するらしい」と吹聴、批判を煙に巻いてきたのだ。

 それどころか、すでに採用内定が出ていた昨年8月、垣内一家は北米三菱商事の周旋で米国旅行を楽しみ、メジャーリーグ球団、ロサンゼルス・ドジャースの高額な試合を満喫していたのである。その際、山本由伸投手を挟んで撮った垣内、夫人、愛娘の記念写真は本誌(昨年12月号)で披露済みだが、再掲しよう。"子煩悩老人"垣内の公私混同は目に余る。

 当然、社内では愛娘の配属先が関心事となった。会長の娘の"守り役"など幹部はみな御免被りたいのが本音だが、コーポレート部門の主計部に配属が決まった。全社決算を担当する部署であり、常務CFO(最高財務責任者)の野内雄三が預かることになったのである。が、愛娘は当初、エネルギー部門を希望していたらしい。
「ダメ駄目。エネルギーには預けられない、危なくって......」

......続きはZAITEN6月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

オープンハウス「社員が詐欺事件逮捕」にも沈黙

佐高 信 vs. 吉永みち子「SNS政治家を蔓延らせる『金融資本主義』はもう限界」

【特集】山口放送「違法総会運営」を最高裁が断罪

【特集】製薬業界〝火花散る〟波乱の総会展望

【特集】天下りのために「親子上場」粗製乱造の愚

【特集】地銀「モノ言う株主・金融庁連合」で強まる再編圧力

【特集】東京電力「資金繰り破綻危機」で問われる経営責任

【特集】SBI北尾吉孝「フジテレビ支配」の野望

ふるさと納税「1兆円市場」に沸く〝バカとワル〟

ニデック「牧野TOB」の裏で副社長解任