ZAITEN2025年06月号

買収の歪み

ニデック「牧野TOB」の裏で副社長解任

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 電気機器大手・ニデックによる工作機械メーカー・牧野フライス製作所に対する株式公開買い付け(TOB)をめぐって両者の対立が過熱している。昨年12月にニデックは、牧野側との事前協議を経ずに買収を提案。国内では、ほとんど事例のない「同意なき買収」として注目が集まっていた。  

 ニデックが工作機械事業に参入したのは2021年のこと。歯車工作機械で国内トップシェア(当時)の三菱重工工作機械(現・ニデックマシンツール)を買収し、早期の収益建て直しに成功すると事業拡大に舵を切った。

 その後、22年にマシニングセンターのOKK(現・ニデックオーケーケー)、23年には、横中ぐり盤の世界シェア1位のイタリア・PAMAを買収。同年、さらに旋盤メーカーのTAKISAWAも買収し、ニデックの工作機械事業の売上高は1000億円を超える規模となった。  

 前述の通り、ニデックは、昨年12月に牧野フライスにTOBを提案し、その開始期日を今年4月4日とした。その間、ニデック、牧野フライスはそれぞれの主張の応酬を展開したが、結局、ニデック側が「合法」であることを理由に、予定通り4月4日からのTOBを開始した。  

 だが、今年1月の時点で、この買収の歪みが出始めていた。

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