ZAITEN2025年12月号
新聞広告だけを見た消費者からすれば、不誠実と言わざるを得ない
ニトリ「広告の矛盾を〝誤解〟と強弁するご都合主義」
カテゴリ:クレーム・広報
広告のイメージ画像と、製品についての注意書きが矛盾しているのではないか、という読者からのメールが届いた。家具・家電の開発・設計・販売大手のニトリホールディングス(HD)のオーブンレンジについてのものだ。
〈9月下旬の日本経済新聞の朝刊に、ニトリHDの「2つの料理を同時にあたため・調理ができる」ことをウリにしたオーブンレンジの広告が掲載されていました。ご飯ものとソースのようなものがかかった肉料理のおかずが、同時にあたためられるようなイメージ画像が使用されていました。
ところが、広告の注意書きには、「たれ・ソースのかかっている食品は同時あたために適していません」とありました。イメージ画像と注意書きは矛盾しているように見え、どちらが正しいのかわかりません〉(読者からのメール)
読者が指摘するニトリHDの製品は「Wできたてシェフ スチームオーブンレンジ」。「あたためも、焼き料理も、2品同時で、時短クッキング!」というキャッチコピーをはじめ、同製品について、2品同時に温め直しや、オーブン調理ができる旨がホームページの製品ページや読者の指摘する9月27日付の日経新聞の新聞広告に掲載されている。
確かに、どちらの広告もイメージ画像は、右側にある肉料理のようなおかずにソースがたっぷりとかかっているように見受けられる。そして、画像の欄外には、「2品同時あたため」というキャッチコピーへの注釈として、「たれ・ソースのかかっている食品は同時あたために適していません」との記載もある。 普通に考えれば、画像と注意書きは矛盾しており、どちらが本当か混乱する。
......続きはZAITEN12月号で。







