ZAITEN2025年11月号
クレーマーズ・レポート第95回
カルティエ ジャパン「高級ブランドの名が泣く 杜撰すぎる個人情報管理」
カテゴリ:クレーム・広報
9月19日、東京・銀座4丁目に「アジア最大」となる旗艦店を開店したばかりのカルティエ ジャパン(カルティエ)。だが、そのブランドの名声に似つかわしくない内情を窺わせる1本の情報提供が、残暑の厳しいある日、夏バテ気味の編集部に届いた。
提供された情報をかいつまんで記すと、以下の内容となる。
〈東京都の東部、X区に住んでいる、石場繁(仮名)という者です。今年8月14日だったと思うのですが、カルティエから、価格約14万円もするネックレスについて、「ご注文を承りましたのでお知らせいたします」という内容のメールが届きました。 私はネックレス、しかもカルティエの高級品を買った覚えなどないので一瞬面食らったのですが、その時は「どうせ詐欺か何かだろう」と思い、無視したのです。しかし、翌15日にもやはりカルティエからメールがあり、件名を読むと、件の商品を「発送しました」と書いてあったのでギョッとしました〉(石場氏)
石場氏がカルティエから届いた2通のメールをよくよく読んでみると、発送先の宛名には「石羽繁」(こちらも仮名)という、自分とは一字違いの名前が書かれていた。
また、商品を発送したとされる住所も、自分の住むX区ではなく、同じ東京ではあるが西部のY区だった。書かれている住所をグーグルで検索したところ、建物名も含めて実在することがわかった。
同姓同名の相手に誤送信
......続きはZAITEN11月号で。
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