ZAITEN2026年11月号

果たして、新戦略は理念倒れに終わるのか、

明治HD「医食融合」に身内からも湧き出る〝不協和音〟

カテゴリ:企業・経済

 傘下の子会社で食品事業と医薬品事業を手掛ける明治ホールディングス(HD)の「医食融合」路線を疑問視する声が強まっている。否決されたものの、2026年の定時株主総会ではアクティビストとして知られる仏投資ファンドであるロンシャン・SICAVから、医薬品事業の切り離しなどを議論する「戦略検討委員会」の設置を求める株主提案をされるなど攻勢を受けている。

 社長の松田克也は「『食と医』について、明治HDだからできる事業や価値をつくり出すチャレンジ」「グループ一体となって取り組むことが必要だ」などと熱弁を振るうが、社内からも「何ができるのか一切見えてこない」とそのあまりの前のめりぶりにため息が広がる。

 乳製品や菓子などの食品事業を行っている明治と、医薬品やワクチンを事業展開しているMeiji Seika ファルマ(Meiji)で明治HDは構成され、26年3月期の売上高は前者が9428億円、後者が2322億円となっている。ただ、営業利益はそれぞれ687億円、304億円。利益率で見ると明治の7%に対して、Meijiが13%と2倍近い数字をたたき出す反面、歴代の明治HD社長はほぼ食品出身だ。


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