ZAITEN2026年11月号

2040年名古屋開業でも財務はほぼ無傷

JR東海「終わりなきリニア建設」

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 東京―大阪間を約60分で結ぶリニア中央新幹線計画。JR東海が長年にわたって実現に力を入れてきたが、その前に障壁として立ちはだかったのが静岡県知事の川勝平太氏(当時)だった。  

 川勝氏は2024年5月に辞任。後任県知事の鈴木康友氏が工事の認可を出したことでリニア計画は前進したかのように見える。だが、川勝氏が辞任してもリニア工事が目立って進捗するわけではなく、それどころかJR東海は工事の遅れを静岡工区の問題に転嫁できなくなったと言える。

 実際、この静岡県知事選の期間中に岐阜県瑞浪市で地盤沈下や水枯れが確認された。これら地盤沈下や水枯れは、JR東海側もリニア工事に起因していることを認めている。また、長野県ではトンネル工事による発破作業で法面が崩落して土砂崩れが発生。工事で発生した要対策土の処理も問題解決の糸口が見えていない。  

 リニアの起点となる東京の品川駅付近でも、25年12月に工事の影響で道路が隆起するといった現象が発生したほか、神奈川県相模原市で建設中の車両基地は、静岡工区問題が停滞している以前から建設遅延が指摘されていた。

 筆者は、25年に同地を取材したことがある。もちろん外見だけで工事の進捗状況を完全に把握することは難しいが、現場では重機がせわしなく動くなか、車両基地や併設される駅の躯体すら姿を現していなかった。27年に開業することは到底できないと想像できた。  

 つまり、静岡工区の遅れは計画全体から見れば瑣末な部分で、リニア開業の遅れを静岡に転嫁していた世論は意図的な狙いが隠含されていたと言わざるを得ない。

......続きはZAITEN11月号で。

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