ZAITEN2026年10月号
創業者復帰の可能性で社内は戦々恐々
ユニバーサルエンタ〝岡田家騒動〟で迷走加速
カテゴリ:企業・経済
衝撃の第一波は『フィッチ・レーティングス(Fitch Ratings)』からもたらされた。
フィッチは7月24日にパチスロ製造大手・ユニバーサルエンターテインメント(ユニバ社)の格付けを「CCC+」に格下げしたことを発表した。フィッチはS&P(スタンダード&プアーズ)と並ぶ世界三大格付け会社の1つ。同レポートの衝撃は大きかった。 「『CCC+』はデフォルトの可能性が現実的に存在することを意味する非常に低い格付けです。投資適格は『BBBマイナス』以上とされていますから、『CCC+』は投機的領域、言葉を変えればジャンク株という扱いです。同社のレポートでは格下げ理由を『統合型リゾート(IR)事業における著しい業績の悪化を反映』としています」(証券関係者)
筆者は本誌2026年2月号《ユニバーサルエンタ「赤字拡大」で〝お家騒動〟再燃》というレポートで、ユニバ社が抱えるフィリピンのIR事業オカダ・マニラの騒動と、数々の経営問題を指摘した。フィッチの格下げはIR事業の不振が半年経過してもまったく改善されていないと評価されたことを意味する。 「ユニバ社は7月14日にTRLEI(オカダ・マニラの運営会社)の第2四半期の業績を発表しましたが、前年同期比と比べ数字は大幅に下落した。フィッチの格下げは、こうした公表数値からジャンク株と判定されたものと思われます」(市場関係者)
フィリピンのカジノ市場は回復傾向にあるなか、オカダ・マニラのひとり負けが続いているといわれている。第2四半期累計実績を見てもEBITDAは前年比で約▲60%と無惨な状態である。
さらなる問題はオカダ・マニラの組織設計だ。ユニバ社の管理部門出身で、カジノ実務の専門経験がほぼ確認できない佐藤暢樹が、ユニバ社の管理担当執行役員CFOでありながらTRLEIの経営を兼務しているのである。国際IR事業のトップに〝ど素人〟が就任しており、その体制は現在も続いているのだ。
......続きはZAITEN10月号で。








