ZAITEN2026年10月号
JAL「内部崩壊」鳥取三津子社長に組織トップの資格ありや
【特集】JALを腐らせる「モノ言えぬ空気」の正体
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NEDO事業で補助金不正受給、都労委の命令は無視......
空港での航空機事故や重大インシデントの発生、相次ぐ飲酒問題など、不祥事が多発しているJALに悪質かつ重大な問題が加わった。それは国の「空飛ぶクルマ」やドローンの研究事業で、補助金を不正に受給していた問題だ。
不正受給の舞台となったのは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が公募した、次世代空モビリティ事業(空飛ぶクルマ委託事業およびドローン委託・補助事業)。JALはNEDOに労務費を請求・申請する際、社員の従事時間について実態と異なる算定をして、過大に請求していた。 不正を認定したのは22年以降の開発プロジェクトで、受給済みの労務費3・2億円のうち、2・9億円を返還することと、継続しているNEDOの事業を自主的に辞退することを、6月30日に開いた会見で明らかにした。
10年に経営破綻したJALは、約3500億円の公的資金が注入され、法人税の支払いも推定で約4000億円を免除されて再建を果たした。これだけの公的支援を受けているにもかかわらず、補助金を不正受給したことに、JALの「タカリ体質」が再び露呈したと関係者からは指摘されている。それは、この問題をめぐるJALの態度からも窺える。 「空飛ぶクルマ」やドローンの研究開発事業は、公募に採択された時期の社長で、現在は取締役会長の赤坂祐二の肝煎りで行われていたものだ。しかし、6月30日にJALが開いた会見では、赤坂の姿も、社長の鳥取三津子の姿もなかった。謝罪したのはイノベーション本部長の飯山高広だった。JALの関係者が呆れる。
「NEDOは経済産業省の所管の国立研究開発法人です。航空事業の監督官庁である国土交通省とは管轄が異なるので、イノベーション本部長の謝罪会見のみで済ませたのでしょう。安全上のトラブルが相次いでいるとして、24年5月に国土交通省から厳重注意を受けた際、鳥取社長が90度を超える角度で体を折り曲げてお辞儀したのとは対照的で、あからさまな態度の使い分けです」
NEDO補助金の不正受給と
JALの「モノ言えぬ空気」
さらに、NEDO事業をめぐる問題では、不祥事が相次ぐJALの体質を本質的に突いた言葉が飛び交っている。それは「ものを言えぬ空気」だ。
取材班では、会見が開かれた日にJALグループ内部に配布された、経営情報の「Management Now+PLUS」を入手した。それには調査の端緒や経緯が記されている。
......続きはZAITEN10月号で。








