ZAITEN2021年06月号

NHKの現状に我慢も限界「いい加減にしろ!」 佐高信インタビュー

【NHK特集】菅"半グレ"総理で進むテレビの「政権放送」化

カテゴリ:インタビュー

佐高 信インタビュー

 かつて私はNHKの朝の情報番組や討論番組、『課外授業ようこそ先輩』のような教養番組にまで、出演の常連だった時代があった。それが小泉純一郎政権あたりからお呼びがかかるのが減っていき、今ではまったく声がかからなくなった。  高木仁三郎という人がいる。東大理学部卒の市民科学者だが、1995年の時点で東電福島原発の大事故を予言していた。00年に癌で亡くなり、NHKが追悼番組をつくったが、番組内の座談会に、高木との親交が深かった私が呼ばれた。あるNHKのOBから聞いたが、最近、この追悼座談会をNHKアーカイブスか何かで再放送しようとしたところ、上から「佐高が出ているからダメだ」と言われたというが、さすがに悪い冗談だろうと思った。脱原発の象徴的存在である高木そのものが取り上げ難いのではないかと。だがOBは、「いや、佐高さんの存在がNGなんです」と言うのである。フザケルナという話だ。とすれば、この追悼番組が、私が論客としてNHKに出演した最後だったのかもしれない。  よく、「民放と違ってNHKはスポンサーに依存しないから企業タブーがない」などと言う人がいるが、全然分かっていない。  ここ30年の経営委員会の歴代委員長の顔ぶれを見ても、86年11月~89年4月まで委員長だった「住友銀行の天皇」と称された磯田一郎はイトマン事件の張本人で、「向こう傷は問わない」経営者の代表格で、07年6月~08年12月の富士フイルム会長の古森重隆は、JR東海の葛西敬之名誉会長と双璧をなす安倍晋三の応援団長だ。つまり、NHKを含むジャーナリズムが批判すべき対象が、経営委員長になってしまっている。  

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