ZAITEN2026年3月号

「私は〝コレ〟で会社を辞めました」

【特集1】OB・現役匿名新聞記者座談会

カテゴリ:インタビュー

 辞めた人間が聞くのも変な話だけど、Cさんは辞める予定とかあります(苦笑)?

 正直考えますよ。具体的にというわけではないですけど、自社・他社含めて同業者はどんどん辞めていますし。何かきっかけとかタイミングが重なれば、真剣に次を検討しますね。

 私が辞めた理由は、ぶっちゃけ給与。新聞記者は、世間的に高給取りのイメージがありますし、実際に〝それなり〟ではあるのですが、古巣では基本給とは別のさまざまな手当が数年前から一気に削られました。

 カネの切れ目が縁の切れ目、というのは結構あるあるですよね。

 某大手紙も〝昇給〟が驚くほど少ないと現場の悲鳴はよく聞く。内部でも上司たちが「カネのことは諦めろ。上手くバイトでもしろ」と堂々と〝アドバイス〟するほどだ。

 いわゆる〝記者のバイト〟に対する会社側の姿勢も変化しているようです。

 自社に関する明言は避けますけど、社によっては依然として〝古き良き時代〟の感覚が残っているところもあれば、情報漏洩などの観点からかなり厳しく統制するところもあります。

 新聞記者に限らず、マスコミ関係者は〝自由〟への希求が強いため、会社としての事情もわかるが柔軟さを認めないことが、不満に直結して退職に至る事例の枚挙には暇がない。

 私の場合、人事が決め手でした。もともと報道がやりたかったし、現場に対する強いこだわりがあったタイプでした。そのため、管理職に就くとやりがいを感じなくなってしまい、悶々とはしていましたが、一念発起でまったくの別業界に転職しました。

 良くも悪くも、記者は本質的に現場至上主義が多い。偉くなって記事が書けなくなった、取材をする機会がなくなったことを理由に別媒体に移る新聞記者は少なくない。興味深いのは、そこに先ほどのカネの話も絡んでくる。

 高給取りでなくなった大手紙の記者が、業界紙などに移ったという話も最近は耳にしますね。

......続きはZAITEN3月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

【インタビュー】『松本清張の昭和』文芸評論家 酒井 信

【著者インタビュー】『子どものSNS禁止より、大人のX規制が必要な理由』中央大学教授 岡嶋裕史

【あきれた懇親会】みずほFG「大揉め懇親会で配られた"古米の真相」

【特集1】OB・現役匿名新聞記者座談会

佐高 信 vs. 清武英利「記者にとって『とにかく書け』という意識は大事」

【著者インタビュー】『日本の就活―新卒一括採用は「悪」なのか』千葉商科大学准教授 常見陽平

【インタビュー】高市政権は「対米自立」と「日露平和条約」で国益を守れ 「一水会」代表 木村三浩

佐高 信 vs. 古賀 誠「本当に強い国は国民一人ひとりの命を大切にする国」

【著者インタビュー】健全な社会に不可欠な〝休む〟ための「処方箋」 千葉大学名誉教授 保坂 亨

【インタビュー】「犯罪被害者を取り巻く理不尽な現実」 弁護士 上谷さくら