ZAITEN2026年4月号
【対談】佐高信の賛否両論
佐高 信 vs. 中村敦夫「ファシズム前夜の政局下で統一教会の勢いが復活する」
カテゴリ:インタビュー
なかむら・あつお―1940年東京都生まれ。東京外国語大学中退後、俳優の道へ。ドラマ『木枯し紋次郎』で一躍注目を浴びる。その後ニュース番組『中村敦夫のザ・サンデー』のキャスターや、小説『チェンマイの首』(講談社文庫)などの執筆活動、アムネスティ・インターナショナル日本支部設立に携わるなど、幅広い活動を行う。1998年から参議院議員を1期務める。その後も朗読劇『線量計が鳴る 元・原発技師のモノローグ』など旺盛な俳優活動、執筆活動を行う。
「ファシズム前夜の政局下で統一教会の勢いが復活する」
佐高:世界平和統一家庭連合、旧統一教会問題をモデルにした中村さんの小説『狙われた羊』が2022年に講談社文庫で再版されましたが、もともとは1994年に出版された小説なんですよね。
中村:ええ、文豪の作品でもないのに、30年近くたって再版されるのは珍しい話だと思います(笑)。
佐高:いやいや、中村さんは小説を何本も書いておられるから。この小説は、統一教会のマインドコントロールがどう行われているか、というのがテーマだったわけですよね。
中村:ええ、みんな言葉は知ってるけど、そのノウハウはわからないだろうということで、洗脳されてカルト宗教に引きずり込まれた人々が、どういう運命をたどるかという話にしよう、と。実録のような部分もありますけれど、あくまで娯楽小説として読めるように書きました。
佐高:とはいえ、なぜこの問題をテーマにしようと思ったんです?
中村:もともと、本当はこの作品を映画にしようと思っていたんですよ。いろんなところに声をかけたんですが、誰も僕の言うことを聞いてくれなくて。
佐高:映画化というのは、中村さんが監督をされるということですか。
中村:そうです。僕はいわゆるチャンバラ俳優で世の中に名前が出たけれど、本当は監督をやりたかったんですよ。社会的な広がりのある、ドスンと重みのある作品をね。特にあのころの日本の作品は、国内だけで止まってしまうようなものが多かったので、国際的に広がりの出るようなテーマを持った作品を作りたいと思っていたんです。
佐高:そこから、統一教会の問題を取り扱おう、と。霊感商法の問題が話題になっていたころですか?
中村:その前ですかね。たまたま外出したときに、街頭で統一教会系の学生サークル・原理研究会の連中がすごい勢いでしゃべりまくっているのを見かけたんです。沸騰するように話す彼らの姿に異様さを覚えて、目を離せなくなってしまって......。それが統一教会の問題に興味を持ったきっかけですね。
......続きはZAITEN4月号で。







