ZAITEN2026年6月号
【著者インタビュー】
【著者インタビュー】『偉人たちの酔っ払い流儀』ライター 栗下直也
カテゴリ:インタビュー
偉人たちの酔っ払い流儀
平凡社新書/1100円+税
くりした・なおや―1980年東京都生まれ。記者、批評家。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科経営学専攻修了。専門紙記者のかたわら書評サイト「HONZ」や週刊誌、月刊誌などでレビューを執筆、2022年に独立。著書に『偉人の生き延び方―副業、転職、財テク、おねだり』『人生で大切なことは泥酔に学んだ』(以上、左右社)、『得する、徳。』(CCCメディアハウス)、『政治家の酒癖―世界を動かしてきた酒飲みたち』(平凡社新書)などがある。
AI時代だからこそ「無駄な飲み会」が必要だ
―本書にて「AI時代こそ飲み会だ」と提言された意図は?
ChatGPTをはじめとする生成AIが普及し、議事録も企画書もAIが書く時代になりました。仕事の処理能力ではもはや差がつかない。ホワイトカラーの差別化はかつてなく困難になっています。誰もが効率を追い求める中で、最後に残る差別化要因は「あいつと仕事がしたい」という生身の人間関係になるはずです。泥酔した上司の自慢話に夜半まで相槌を打つ、その結果、二日酔いで這うように出社する―良い悪いは別として、これらはAIには絶対にできない、極めて非効率で人間的な行為です。
この「無駄な時間」から生まれる「あいつなら信頼できる」という感情こそが、AI時代のビジネスパーソンの最後の武器になる。どんなに優秀なAIツールがあっても「この人と一緒に困難を乗り越えたい」という感覚は、人間同士の体験からしか生まれません。偉人たちが宴席でいかに人間力を発揮したかを示すことで、効率一辺倒の現代に一石を投じたいなと考えました。
......続きはZAITEN6月号で。







