ZAITEN2026年5月号

「安全保障」が揺らぐ今こそ 再生エネルギーにシフトすべき理由

【インタビュー】『それでも日本に原発は必要なのか?』 ジャーナリスト 青木美希

カテゴリ:インタビュー

『それでも日本に原発は必要なのか? 潰される再生可能エネルギー』
文春新書/¥1,000+税

あおき・みき―ジャーナリスト、作家。北海タイムス、北海道新聞、全国紙の3紙で記者として計23年。著書に『地図から消される街』(講談社現代新書)『なぜ日本は原発を止められないのか?』(文春新書)など。東京電力福島第一原発やその周辺の今をYouTubeチャンネル『あおタイムス』で伝えている。

「安全保障」が揺らぐ今こそ 再生エネルギーにシフトすべき理由

―青木さんは今年2月に刊行した著書『それでも日本に原発は必要なのか? 潰される再生可能エネルギー』(文春新書)で、日本で再生可能エネルギー(再エネ)がなかなか普及しない元凶として、日本特有の「原発優先ルール」があると指摘していますね。
 電力供給が需要を上回りそうな際、原発の出力を維持するために、火力を一定程度に絞った後、再エネの発電を優先的に停止させる日本独自の運用ルールです。世界的な潮流では再エネ優先が常識となっています。EUでは、2009年の時点で再エネを優先的に系統に受け入れることが法制化されました。日本は世界の潮流に逆行しています。

「原発優先ルール」は、電力広域機関が定め国が認可をしている、と国会で答弁されていますが、私が経産省に「事実上政府が決めたということでは」と尋ねると、「そうです」と認めました。直近では今年3月1日に、東京電力が再エネの発電事業者に対し出力制御を行いました。柏崎刈羽原発6号機の再稼働を受けて、今後さらに出力制御が増え、再エネ事業者の売上が減っていく恐れがあります。

......続きはZAITEN5月号で。

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