ZAITEN2022年04月号

【WANTED拡大版】二木芳人・昭和大学客員教授、教えて!

大幸薬品「クレベリン」インチキ商法に措置命令

カテゴリ:クレーム・広報

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 1月20日、消費者庁は2018年9月以降、パッケージや自社サイトで「空間に浮遊するウイルス・菌を除去」と謳っていたスプレー型やペン状の携帯型などの「クレベリン」4商品に対し、製造販売元である大幸薬品に景品表示法違反(優良誤認)で再発防止などを求める措置命令を出した。

 本誌では昨年2月号の特集〈コロナに笑う「便乗企業」〉などでも再三にわたり、クレベリンは「首から下げるバカ発見器」であると警鐘を鳴らしてきた。あたかもクレベリンが新型コロナ対策に有効であるかのように販売されていることに重大な問題性を感じたからである。これまで大幸薬品は、昨年2月にクレベリンを全国の病院に12万個を無償配布すると発表するなど、消費者に誤った印象を与えてきた。ようやく消費者庁も目に余ると判断したのだろうが、本誌からすれば「遅すぎる」というのが本音である。大幸薬品は措置命令を遺憾だとし、法的措置を講ずるとしているが、逆ギレ以外の何物でもない。

 そんな大幸薬品の社外取締役(監査等委員)に20年6月以来、気になる御仁が就任している。

 連日、テレビ・メディアで新型コロナの脅威を喧伝する感染症専門医、二木芳人・昭和大学医学部客員教授である。したり顔で偉そうにコロナの脅威を説く御仁が、一方で脱法商法企業の社外役員とは悪い冗談である。


......続きはZAITEN4月号で。

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