ZAITEN2023年05月号

ジャニーズ報道、松本人志降板、岸田外交、大川隆法死去…

特ダネ記者「放言座談会」

カテゴリ:インタビュー

 英BBCで、ジャニー喜多川氏によるジャニーズ所属の少年たちへの性加害を告発するドキュメンタリーが放送され、ネット上では話題になりました。

 番組タイトルで喜多川氏を「Predator(捕食者)」と題したのは秀逸だ。

 ファンやメディアはもとより、一般社会でも喜多川氏の問題はまことしやかに認知されていたが、アンタッチャブルな領域だった。海外からすれば、この件を不問とするのは異様な状況で、いよいよ〝ジャニーズ帝国〟の闇にメスが入るかに思えた。

 ところがここまで全世界に実態が晒されてもテレビも週刊誌もメディアは黙殺状態。

 番組にも協力した『週刊文春』だけが孤軍奮闘している。メディアの凋落というか、ジャーナリズムの喪失というか、なんともやるせない気持ちになるな。

 喜多川氏の死後、所属アイドルの相次ぐ退所や独立など事務所としての求心力の低下は顕著でした。一方でテレビ業界を中心に出版社の多くもここまで忖度するというのは、時代錯誤としか言いようがない。

 10代の少年らの性被害というセンセーショナルな報道を、当事者である日本メディアが黙殺していることで、海外メディアにとってはドル箱になる可能性と見ているかもしれませんね。

......続きはZAITEN5月号で。

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