ZAITEN2023年05月号

作家活動のみならず、理事長職でも苦戦

林真理子「自ら書籍営業」影響力低下の現状

カテゴリ:事件・社会

 それはスマートフォンの着信音から始まった―。電話の声の主に、私と親しい記者はびっくりさせられたという。プライドの高い作家として認知している林真理子女史からの電話だったからだ。その内容は、「新しく出版をした本を買って宣伝して欲しい」というものだった。その書籍とは、昨年販売された『奇跡』。歌舞伎俳優の妻の不倫劇を描いたものである。林女史御自ら営業電話をかけてきたことに耳を疑うとともに、「今の時代には敬遠されがちな〝不倫〟を題材に描いたものだから売れないのか?」と感じたと言う。  ためしにAmazonのアプリで同書のレビューを開くとびっくりした。これでもかというくらい低評価だったからである。一方、高評価には「スピーディーに届いた」旨の記載もあり、本の内容よりAmazonの流通システムを称賛するものもあった。



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