ZAITEN2026年1月号

警察庁の〝大物〟が顧問就任

オープンハウス「元社員実刑」でも取材拒否の倫理観

カテゴリ:事件・社会

オープンハウスの元社員たちが次々と手を染めた「特殊詐欺事件」は実刑判決で幕を閉じた。 しかし、オープン社は沈黙を貫いた。元警察官僚を顧問に招聘する同社の倫理観が問われている。

 2021年5月21日、東京地裁815号法廷は、警察関係者とみられる傍聴人で混雑していた。保釈中のオープンハウス社員K(懲戒免職)は母親に付き添われて入廷し、被告人席につく。黒のスーツに白いワイシャツ、青のストライプのネクタイをつけている。

 結城真一郎裁判官の指示で証言台に立ったKが、結審に際しての心境を張りのない声で言う。 「本当に被害者の方がたに申し訳ない気持でいっぱいです。どのような判決もきちんと受け入れていきたいです」  

 少し間があってから判決が言い渡された。 「主文、被告人を懲役1年10月に処す。未決勾留日数中30日をその刑に算入する―。主文は以上です。いいですか、懲役1年10月の実刑です」

 Kの様子に動揺はみられない。実刑になることを聞かされていたのかもしれない。 「出し子」としてかかわり、3カ月間で約30万円を得た。オープンハウスの給与からすると小遣い銭程度といえる。軽い気持ちでやったのだろうが、代償は大きい。

「モラル崩壊」の縮図

 同年5月24日、私はオープンハウス公式ホームページの「お客様相談室」の質問機能をつかって次の質問を行った。 

......続きはZAITEN1月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

日本財団「委託業者からのセクハラ告発」に〝下請け切りで報復〟疑惑

国際卓越研究大・東北大への「低配分」と「出資負担」

全東信「巨額倒産」の背景に地銀と財務省の大罪

「天下り裁判官」と「巨大法律事務所」の蜜月

冤罪を生み出す「人質司法」の闇

東海大学「情報漏洩事件」に対策なし

ヤフーが売る鯨肉から出た「高濃度の水銀」

ニデック会計不正の「社外取締役と監査法人」の大罪

金融庁「プルデンシャル不正」が開けたパンドラの箱

【特集1】伊藤学長の「茶室私物化」に非難轟轟