ZAITEN2023年07月号

【インタビュー】古賀茂明 分断と凋落の日本

古賀茂明 「〝安倍的なもの〟が覆う日本は岸田政治も安倍政治そのもの」

カテゴリ:インタビュー

分断と凋落の日本
古賀茂明 
講談社/¥1,200円+税

こが・しげあき―1955年長崎県生まれ。政治経済評論家 東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。11年4月には日本ではじめて東京電力の破綻処理策を提起した。その後、退職勧奨を受け同年9月に辞職。著書に『日本中枢の崩壊』(講談社)、『官邸の暴走』(KADOKAWA)など多数。

―『分断と凋落の日本』を執筆した動機を教えてください。
 2つの流れがあって、1つは「安倍政治」についてまとめたいという私自身の気持ちです。昨年、安倍晋三さんが亡くなったことで安倍さんのことを書きにくい雰囲気が醸成され、それでますます書かなくてはと思うようになりました。今の政治を見てもわかりますが、安倍的な政治が〝なんとなく〟続いているんですよね。安倍さんを礼賛する人が沢山いて、アベノミクスや安倍的な外交を評価しています。ただ、私からすると経済も外交でも危ない道を歩んでいるように見えます。そこで、日本の政治が新しく展開させていくために、一度総括するものを世に出そうしたのが本書です。〝なんとなく〟続いているものを色々な視点から総括しないと、新しい道を切り拓いてはいけません。

......続きはZAITEN7月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

神戸郁人「美辞麗句に隠れた『啓発ことば』の正体」

経済学者 野口悠紀雄「自民党の裏金問題は脱税だ」

特ダネ記者「放言座談会」

【著者インタビュー】メディアはなぜ左傾化するのか

佐高信 vs. 田村智子「ズル賢い自民党と正論で対峙する」

【特集3】新聞記者座談会「阿鼻叫喚の報道現場」

佐高信 vs. 倉重篤郎「自民党劣化の元凶は世襲政治にあり」

【著者インタビュー】ベーシックサービス「貯蓄ゼロでも不安ゼロ」の社会

特ダネ記者「放言座談会」

三宅芳夫「民主主義は『スラップ訴訟』に屈してはならない」