ZAITEN2024年06月号

なぜ大正製薬はこんな訴訟を起こしたか

大正製薬「上場廃止で訴訟乱発」暴走する〝上原一族〟

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 会社として、よくもこんな裁判を起こしたものだと呆れる。今年、大正製薬が元幹部社員に対して起こした訴訟のことだ。  第一報は『デイリー新潮』が伝えた。3月12日付、〈「大正製薬」が元幹部社員を訴えた前代未聞の裁判 訴訟記録から浮かび上がる「転職の意外なリスク」とは〉と題する記事は、「前代未聞の裁判」を伝えている。  

 被告は、長く同社のマーケティングを担当したU氏。最後は営業事務本部本部長も務めた幹部社員だった。過去形なのは、22年春過ぎ頃に同社を辞め、ロート製薬に転職したからだ。そして大正製薬が550万円で訴えているのは、U氏の以下のような発言だ。 〈大正は社員を大事にしない会社だぞ〉、〈転職活動をして視野が広がった。一カ所にとどまるのは正解じゃない(中略)ロートに来いよ〉、等々。確かに会社批判ではあるが、発言がなされたのは、U氏が監督を務める、大正製薬社員がほとんどのメンバーを占める草野球チームという〝私〟の場。しかも〝一般論〟がほとんど。新潮記事では、U氏の代理人弁護士の、「そもそも名誉棄損に当たるような話ではなく、なぜ訴訟を起こしたのかもよく分からない」とのコメントを紹介している。

2つの訴訟をつなぐ〝カギ〟

 では、なぜ大正製薬はこんな訴訟を起こしたか。そのカギは、やはり同社が提起した別の訴訟にある。〝キングカズ〟案件だ。

......続きはZAITEN6月号で。

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