ZAITEN2024年06月号

業界団体会長企業としてあまり無責任な対応

GE薬協会長企業「高田製薬」の無責任な火事場泥棒

カテゴリ:事件・社会

 後発薬の業界団体である日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)が本気で医薬品不足解消に取り組もうとしているのか、疑問を呈する声が上がっている。足元でも続く医薬品不足は、日医工などの大手後発薬メーカーで製造・品質不正が相次ぎ、十分な量が供給できていないことに起因する。そのため、後発薬各社は増産投資を行うなどしている。しかし、 GE薬協会長企業である高田製薬が明確な姿勢を打ち出しておらず、「業界団体トップとしての自覚と責任はないのか」(医療関係者)と厳しい批判に晒される始末だ。  

 2021年に後発薬業界大手の一角を占めていた日医工が製造・品質不正で業務停止処分を受けたことを契機とする医薬品不足は、今に至るも解消していない。業界内の需給バランスが崩れたことが大きく、本誌が報じたように昨年には、東和薬品と業界トップを争う沢井製薬でも不正が発覚したことも追い打ちをかけている。

......続きはZAITEN6月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

オープンハウス「社員が詐欺事件逮捕」にも沈黙

【特集】山口放送「違法総会運営」を最高裁が断罪

【特集】天下りのために「親子上場」粗製乱造の愚

「〝亡国の制度〟を即刻廃止せよ」 立教大学研究員 平嶋彰英

筑波大学「文系学部統廃合」の動きに教員悲憤

オープンハウス「社員逮捕」隠蔽の異様

【特集】現役・OB匿名記者座談会

【特集】権力一体化と既得権益化で腐る「仲良しクラブ」

【特集】海外ジャーナリストから見た異常性

【特集】「記者クラブ依存」のメディアに未来はない 立教大学教授 砂川浩慶