ZAITEN2024年11月号
ローン不正で懲戒解雇を連発か
オープンハウス「メディア統制」と「コンプラ無視」の闇
カテゴリ:事件・社会
2023年7月、〝大手不動産会社〟勤務の男性社員が10代の少女に声をかけ、自社物件に連れ込み、「未成年者誘拐」の容疑で逮捕されるという事件が起きた。
当時の新聞・テレビの報道によると、逮捕されたのは東京都杉並区在住のAという当時26歳の男で、Aは同年4月20日の夕方、調布市内の路上を歩いていた10代の少女に「近くの住宅内覧会に行きませんか」と声をかけ、自身が営業を担当していた同市内の新築一戸建て住宅に連れ込んだ。そしてキッチンで「新婚ごっこしよう」などと言っては少女の手や髪に触ったほか、ベランダでは「子どもが2人生まれた」という設定で、「大きくなったね。これからも幸せに暮らしていこう」などと話しかけるなどした。
逮捕後の取り調べでAは「誘拐したつもりはなかった」と容疑を一部否認した一方、新婚ごっこについては「営業の手法だった」と供述したという。
この事件をメディア各社は、容疑者Aの実名に加え居住地まで詳報した一方、Aの勤務先については横並びで〝大手不動産会社〟としか報じなかった。だが本誌に、Aが事件当時、戸建て住宅大手・オープンハウスグループの仙川営業センターに勤務していたと証言する内部告発がもたらされた。
この告発者(仮にB氏とする)によれば、Aの顔写真は事件前までオープンハウスの公式サイトにも掲載されていたが、逮捕の一報を受け、同社の管理本部本部長である執行役員Xの命により即座に削除されたという。
それが事実かどうか、本誌がオープンハウスに問い質したところ、〈個人情報等の観点から回答を差し控える〉と述べ、Aが自社の社員であったことも含め否定しなかった。
......続きはZAITEN11月号で。