ZAITEN2024年11月号

「蕎麦がない」と激昂した

ヒューリックが買収する「レーサム」元会長の行状

カテゴリ:事件・社会

 不動産の証券化で知られる東証スタンダード上場のレーサム創業者で、元会長の田中剛がトラブルを起こしている。田中が20歳の女子大生・Aさんに性的強要を行って怪我を負わせた上、「定期的な通院および服薬が必要」(診断書より)という心的外傷後ストレス障害(PTSD)が残ったとして、東京・丸の内警察署に不同意性交等致傷罪で刑事告訴が行われ、8月19日に受理されたという。

 その告訴状を入手したが、書かれている内容はかなりヤバい。Aさんは今年2、3月ごろに六本木の路上でスカウトに声をかけられる。その内容は、「1時間20万円」「複数の下着姿の女性との絡みはあるが、男性との性行為や乱暴はない」「男性は薬物をやっているが、女性はやらなくて良い」というもの。この男性が「田中」なのである。  

 この〝パパ活〟に、Aさんが3~6月に大手町のホテルで応じたところ、最初はほぼ聞いていた通りの〝おいしい仕事〟だったが、内容は次第にエスカレート。4度目には全裸になるように命令され、無理矢理、薬物を吸引させられ、性的ないたずらをされた。そして淫行の休憩中にルームサービスで田中が蕎麦を所望したところが、ないと分かると「蕎麦がない!」と叫び、靴ベラでAさんを殴打。終いには、Aさんを心配した交際相手らが部屋に突入して、田中の通報を受けた丸の内警察署の警官約20人が駆けつけるという〝警察ザタ〟に発展したという。

 
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