ZAITEN2024年12月号

批判的意見は非科学的と一刀両断

【特集】明治HD子会社「反ワクとの全面戦争」の泥仕合

カテゴリ:事件・社会

 明治ホールディングス(HD)傘下の製薬会社Meiji Seika ファルマ(Meiji)が、ワクチンに反対する人や団体、いわゆる〝反ワク〟と泥仕合を繰り広げている。発端は新型コロナウイルス感染症に対するワクチン「コスタイベ」を同社が製造・発売したこと。今年10月に始まった定期接種で使われることになったが、まったく新しい技術のため、慎重な見方や反対の立場を示す人を中心に忌避感が強まっているのだ。「コスタイベを打った人から新型コロナウイルス感染症が広がる」との言説も広がり、接種者の入店拒否を宣言する商店等まで出る状況だ。対するMeijiも法的措置を滲ますなど、「これまでの製薬企業ではなかった」(専門誌記者)というべき強硬な姿勢を打ち出し、収拾の兆しは見えてこない。

「具体的な法的手段をとる」  

 Meiji社長の小林大吉郎は10月8日に開いた記者説明会で明言した。特定の団体がコスタイベに関する「誤った情報を繰り返し発信している」ためで、こうした主張を行っている「mRNAワクチン中止を求める国民連合」や「日本看護倫理学会」などに対して、いら立ちを見せた。  



......続きはZAITEN12月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

オープンハウス「社員が詐欺事件逮捕」にも沈黙

【特集】山口放送「違法総会運営」を最高裁が断罪

【特集】天下りのために「親子上場」粗製乱造の愚

「〝亡国の制度〟を即刻廃止せよ」 立教大学研究員 平嶋彰英

筑波大学「文系学部統廃合」の動きに教員悲憤

オープンハウス「社員逮捕」隠蔽の異様

【特集】現役・OB匿名記者座談会

【特集】権力一体化と既得権益化で腐る「仲良しクラブ」

【特集】海外ジャーナリストから見た異常性

【特集】「記者クラブ依存」のメディアに未来はない 立教大学教授 砂川浩慶