ZAITEN2024年11月号
果汁の含有量の表記がない
カゴメ「果汁含有量は無回答」も誤認を誘うパッケージ
カテゴリ:クレーム・広報
商品のパッケージは消費者にもっともアピールする広告と言えるが、行き過ぎれば批判の対象ともなる。本誌9月号クレーマーズレポートではキリンビバレッジの商品を取り上げたが、それをふまえたメールが読者から届いた。
〈9月号クレーマーズレポートのキリンビバレッジに関する記事を拝読。飲料のパッケージが優良誤認を招きかねないとの指摘だったが、同じ飲料メーカーであるカゴメについても取り上げてほしい。カゴメが8月27日から期間限定販売している「野菜生活100 Smoothieシャインマスカット&ラ・フランスMix」はパッケージや成分表等にシャインマスカット果汁の含有量の表記がない。しかもそれをカゴメに問い合わせても答えてくれない〉(読者からのメール)
含有量は社外秘情報
読者が指摘する「野菜生活100 Smoothieシャインマスカット&ラ・フランスMix」はカゴメが販売する「野菜生活100 Smoothie」シリーズの期間限定商品。ぶどうの高級品種として人気の高いシャインマスカットと、西洋なしの品種として有名なラ・フランスの果汁を使用したと謳っている。
パッケージにも野菜生活シリーズ定番の野菜等を背景に、マスカットと西洋なしのイラストが大きく描かれている。だが、野菜汁と果汁の割合の表記はあるが、シャインマスカットとラ・フランスの果汁の含有量や配合割合の記載はない。
編集部の取材に対してカゴメは、〈お客様から含有量についてのお問い合わせをいただくことはございます〉としたうえで、具体的な回答を避ける理由については、〈商品に使用している原料の含有量(配合率)は商品の味を決定する重要な要素なため社外秘情報としてご案内しておりません〉と回答した。
......続きはZAITEN11月号で。