これほど度を越した茶番劇はあるまい。今年の９月18日から21日まで神奈川県の相模原ＧＣで行われる「日本シニアオープンゴルフ選手権」に元プロ野球選手で巨人軍前監督の原辰徳（67）がＪＧＡ（日本ゴルフ協会）の特別承認選手として出場するというのだ。

　同大会は「日本オープン」「日本女子オープン」と並ぶナショナル大会に位置づけられ、日本最高峰の権威を誇り、ＮＨＫが全国放映することでも知られている。 　男子のシニアプロ、同アマチュアゴルファーが日本一を決める大会で、シード選手以外は全国で行われる地区予選、最終予選会を勝ち上がった〝真の実力者〟のみが出場権を得る大会である。

　ちなみに昨年の大会（千葉ＣＣ野田Ｃ）では予選会から本戦出場資格を得たアマチュアはわずか４人という超狭き門で、本戦ではシード選手を含む10人のアマチュアが出場したが、すべて決勝ラウンドへ進めていない。この大会に有名人だからと、原が何の苦労もなく推薦出場すれば、挑戦したアマチュア選手からも非難の声が出るのは当然だ。 　

　原が出場するのは、16項目ある出場資格（プロ・アマを含む）でも最後の「特別承認者」枠。

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