2022年04月号

「ナショナルオープン」開催コース決定の真相

カテゴリ:スポーツ・ゴルフ

「レガシー」(スポーツ競技において開催地に長期的な影響をもたらす競技場=遺産)―。

 2013年に2020東京五輪が決まった時からこの言葉を聞き続けてきた。もともとスポーツ会場にはレガシーが多く存在している。高校野球には「甲子園」、ラグビーなら高校・大学には「花園」、社会人には「秩父宮」。日本のフラッグシップ選手権のレガシーは「国立競技場」だ。海外も同じで、テニス4大大会も、「ウィンブルドン選手権」をはじめ全豪、全仏、全米のすべての大会が毎回同じ競技場を使用している。

 ゴルフはどうだろうか? 4大メジャーではマスターズのみが「オーガスタ・ナショナルGC」での開催で、他の3大会は国内コースを回るサーキット方式。日本のオープン競技(男子、女子、シニアなど)も同様だ。ナショナルオープン開催を謳いたいコースは、日米問わず数多くあるが、果たして開催コースはどう選定されるのか。  今回は米国ナショナルオープン開催コース選定についてご紹介したい。

 昨年の「全米女子シニアオープン」は、復活出場の元女王、アニカ・ソレンスタムの優勝で幕を閉じた。会場は最初の全米ゴルフ協会(USGA)加盟クラブでもある「ブルックローンカントリークラブ」。ここは閉鎖的な名門プライベートクラブながら、1979年に「全米女子オープン」、87年に「全米シニアオープン」が開催された。しかし、コースの長さがネックで全米オープンや男子ツアーの招聘は難しい。  ではなぜ、全米女子シニアの会場として選定されたのか。

 各全米オープンの開催会場選定には、「コース側から開催希望があること」「ゴルフ関係者の評価が高いこと」「評判の良いコースであること」が挙げられるが、もっとも重要な条件はメンバーの「コンセンサス」が得られているか。ブルックローンCCでは反対メンバーはわずか11%。64%のメンバーがボランティアへの立候補を表明、その熱意がUSGAを動かした。  ナショナルオープン開催となれば、コース整備やクラブハウスの補修でクラブ閉鎖期間が長くなり、準備金も相当かかる。メンバーからの反発もあり、難航するのが通例だが、地域の活性化とゴルフの発展、クラブの評価向上を優先させた。

 ここで気になるのは使用料。USGAがブルックローンCCへ支払った使用料は200万㌦(2億2000万円)。もちろんそれだけでは賄えないが、イベントの収益は共有され、コース側にも分配される。過去の開催コースへの分配金では、最高がオークモントCCで930万㌦(16年)、最低がエリンヒルズGCの390万㌦(17年)だ。  分配金と使用料を受け取り、開催コースがレガシーとなる米国のナショナルオープンは「あっぱれ!」であるが、日本のナショナルオープンのコース選定とコース使用料は......?
 このコラムでいつか暴いてみたい。

......続きはZAITEN2022年04月号で。

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