ZAITEN2021年11月号

合弁相手を見下す坂井社長。かつてのライバルは分離独立を狙う―。

【みずほ特集】第一生命との合弁会社でも「みずほグループ崩壊」の予兆

カテゴリ:企業・経済

 みずほフィナンシャルグループ(FG)と第一生命ホールディングス(HD)が共同出資する国内最大級の資産運用会社「アセットマネジメントOne」でお家騒動が勃発している。合弁会社にもかかわらず、FG社長の坂井辰史がワンマン色を強めるみずほ側がアセマネOneをあたかも自らの完全子会社かのように使い、傘下のみずほ銀行向け商品の開発にばかり血道を上げさせているためだ。
 生保顧客に馴染む「資産形成・継承」型の投資商品を一向に供給しようとしないことに第一生命側は激怒、「アセマネOneが単なるみずほのグループ会社に成り下がったのなら共同戦線を張り続ける意味はない」(幹部)として、資本や資産を引き上げる合弁解消も辞さない構え。金融界では「業界再編の台風の目になる」(他のメガバンク幹部)との観測が広がっている。


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