ZAITEN2022年05月号

朝日新聞スクープを奇貨に……

【ヤフー特集】ヤフー「LINE乗っ取り」の陰惨手口

カテゴリ:企業・経済

LINE中国問題_出澤剛社長_210323_時事.jpg
LINEの記者会見(昨年3月23日、中央は出沢剛社長)

 契約者数約8400万人を超える国内最大のSNSプラットフォーマー、LINE。同社は昨年3月1日、Zホールディングス(HD)の子会社になり、ソフトバンクグループに完全に吸収された。しかし、LINEを昨年退社した元幹部は「LINEは結局、ソフトバンク−ヤフーに乗っ取られたということ。あの自由なベンチャー企業気質はもうなくなりました」と自重気味に話す。

 2019年10月、ソフトバンク子会社でヤフーを傘下に持つZHDとLINEが経営統合を発表。川辺健太郎と出沢剛の両社長が握手する姿が大々的に報じられた。翌20年8月には公正取引委員会が統合を承認、政府としてお墨付きを与えた。そして同年12月にはLINEが上場廃止。経営統合の船は凪の中で進んでいるかのように見えたのだが......昨年に入り、待ち構えているかのようにLINEに暴風が吹き始めることになる。

警察官僚出身の執行役員

 昨年3月1日の経営統合直後の3月17日、朝日新聞が「LINE個人情報保護不備 中国委託先で閲覧」という記事を特報した。LINEの中国にある子会社にデータサーバーがあり、中国人が日本人契約者らの個人データを閲覧できる環境にあったという内容。報じたのは記者の峯村健司を代表とする取材班だった。

 ただ、実際に情報が盗まれていたわけではなく、違法でもなかった。ある業界関係者は「米国などの海外企業が日本にサーバーを置いて、日本人エンジニアが閲覧できるようにしているのはグローバル時代では当たり前。なぜあんなに問題になったのか」と首を傾げるが、閲覧できる状態が放置されていたことが問題視された。

......続きはZAITEN5月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

【特集】「アクティビストファンド」勝手番付

【特集】株主の声が遠ざかる「バーチャル総会」の変

はるやま「総会」に中国銀とAOKIの影

テレ東にファンドが株主提案

第一交通「100歳創業者」の黒い来歴

タニタ「兄vs.弟社長」計測不能のお家騒動

デジタル庁「組織崩壊」の陰で利権漁り

三菱電機〝引責前任の置き土産〟社長

JTロシア危機でオレ様「寺畠社長」のクビ寒し

【特集】迫る「株主総会」逃げる経営者たち