2022年06月号

【新クレーマーズレポート】

アップルジャパン 「乗っ取りIDで爆買い」 2週間放置の異常対応

カテゴリ:クレーム・広報

 米国の主要IT企業GAFAの一角、アップル。日本ではアップルジャパン合同会社がアップル社製コンピュータや各種アプリの輸入販売・研究開発を行っている。同社の対応に関し、読者より編集部に情報提供があった。


「先日、アップルIDを乗っ取られました。不幸中の幸いでクレジットカード番号までは盗まれなかったのですが、二次被害を防ぐために、アップルにIDを停止するか廃止してくれるように頼みました。こうした被害は頻発していますから、てっきりすぐに対応してくれるとばかり思っていたのですが、正反対でした」


 アップルIDとは、「App Store」「Apple Music」などのアップルのサービスを利用する際のアカウントであり、連絡先や支払情報、アップル全般で利用するセキュリティ情報などが紐づけられている。


「最初はテクニカルサポートセンターとチャットで遣り取りをしていたのですが、一向に埒が明かないので、テクニカルサポートの電話番号を教えてもらいました。しかし、『それはセキュリティ担当が』とか『それはID担当が』などと、まるで日本の役所のようなたらい回しを続け、『緊急にIDを停止か削除して欲しい』と訴えても、アップルの対応は、『IDは停止も削除もできません』の一点張りでした。その間に、盗まれたIDがベトナムで使用され、さらに別の人のクレジットカードと紐付けられてしまったため、大量に買い物をされ続けたのです。業を煮やしてオペレーターを通して二次被害を伝えたところ、ようやく停止できました」(読者)


ユーザーにはなす術なし


 しかし、IDを盗んだ人間が解除できる設定だったため、被害は続いたという。その後、同じようなやりとりを続けた挙げ句、IDを削除したのは、乗っ取りからなんと2週間も過ぎてからのことだったという。

......続きはZAITEN6月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

サンドラッグ「取材を勝手に断ろうとする代表電話」

警察庁「回答期日無視などの呆れた広報対応」

ワークマン「〝監修〟を〝コラボ〟と宣伝する図々しさ」

JR東日本「発車メロディの〝改悪〟」で企業広告の違和感

TOHOシネマズ「対応部署がはっきりしないグダグダ広報体制」

TOHOシネマズ「無料鑑賞特典制限」が不親切でセコい

東武鉄道「定期券を継続購入出来ない券売機」

LIXIL「迷惑なトイレの点滅機能」消費者軽視の半強制点検

丸ノ内ホテル「お釣り渡し忘れ事件」に学ぶ危機管理

JR東日本「震災事故対応する駅員への〝不信感〟」