ZAITEN2023年12月号

ZAITEN SIGHT

元大統領夫人ホテル「トラブル続き」の不可解訴訟

カテゴリ:事件・社会

 本誌2022年12月号で《元大統領夫人ホテル「壮絶金銭トラブル」の背景》と題する記事を報じた。東京・目黒駅にほど近い「ホテルプリンセスガーデン」と、これを経営するペルーのアルベルト・フジモリ元大統領夫人・片岡都美氏に関するトラブルである。このホテルは珍しい区分所有型のホテルで、本誌記事では、片岡氏が経営難のホテルの運転資金を工面するために、都内の不動産業者を営む男性にホテルの1階と8階部分の権利を売り渡したものの、片岡氏が勝手に所有権移転登記をしたためトラブルとなり、民事訴訟に発展していることを報告した。するとまた、新たに区分所有を巡り、今度は片岡氏の「占有」を訴え、立ち退き訴訟も起こされていたことが判明した。  

 片岡氏にホテル8階の客室3区分からの立ち退きを要求しているのは、都内のP社。「遅くとも3月24日から、衣装を置く用途」に用いて占有が始まったといい、顔を合わせれば「出て行くから」と言いながらも、正式に書面での回答を寄こすことがなかったので、訴訟を提起するに至ったのだという。

......続きはZAITEN12月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

オープンハウス「社員が詐欺事件逮捕」にも沈黙

【特集】山口放送「違法総会運営」を最高裁が断罪

【特集】天下りのために「親子上場」粗製乱造の愚

「〝亡国の制度〟を即刻廃止せよ」 立教大学研究員 平嶋彰英

筑波大学「文系学部統廃合」の動きに教員悲憤

オープンハウス「社員逮捕」隠蔽の異様

【特集】現役・OB匿名記者座談会

【特集】権力一体化と既得権益化で腐る「仲良しクラブ」

【特集】海外ジャーナリストから見た異常性

【特集】「記者クラブ依存」のメディアに未来はない 立教大学教授 砂川浩慶