ZAITEN2025年01月号

ZAITEN SIGHT

阪急阪神不動産「元暴力団事務所」取得の裏側

カテゴリ:企業・経済

 阪急阪神ホールディングス傘下の阪急阪神不動産が、京都府内の暴力団事務所の跡地を取得したうえ、別の会社を使って周辺も地上げしていたことが分かった。関西を代表する私鉄グループの中核不動産会社がこのような取引を行うだけでも驚きだが、マンションの建設を計画しているという。購入者に風評被害が及ぶ恐れも否定できず、関係者は動向を注視している。  

 この土地は、指定暴力団六代目山口組系組織の事務所があった場所。阪急阪神不動産は2020年3月下旬、大阪の不動産会社A社を売り主として、事務所を含む一帯の土地を購入する契約をA社との間で締結した。ただ、この時点ではA社はこれらの土地の所有者ではなく、A社は複数の持ち主から所有権を取得する必要があった。いわゆる他人物売買だ。  

 その後、A社はおよそ1年半をかけて地上げを完遂した。

......続きはZAITEN1月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

JERA〝流出人材の梁山泊〟と〝魔性の女〟

西武HD「資産売却」の仰天〝タコ足〟商法

【特集】KADOKAWA「コンプラ崩壊」の現在地

「脱創業家社長」を2年でクビにしたカシオで続く〝果てしなき漂流〟

【特集】製薬業界〝火花散る〟波乱の総会展望

【特集】「株主優待」に依存する企業のあさましさ

【特集】地銀「モノ言う株主・金融庁連合」で強まる再編圧力

【特集】東京電力「資金繰り破綻危機」で問われる経営責任

【特集】SBI北尾吉孝「フジテレビ支配」の野望

【特集】フジテレビ「経営陣 vs. アクティビスト」全面抗争