ZAITEN2025年05月号

【対談】佐高信の賛否両論

佐高 信 vs. 田中眞紀子「政治の〝真剣勝負〟は田中角栄に学べ」

カテゴリ:インタビュー

たなか・まきこ―1944年生まれ。93年衆議院議員選挙で、新潟県旧3区より無所属で立候補し初当選。94年科学技術庁長官(村山内閣)、2001年外務大臣(小泉内閣)、12年文部科学大臣(野田内閣)等。現在、越後交通株式会社代表取締役相談役などを務める。

立会演説会をやるべき 

佐高:どんどん日本の政治が経年劣化しています。 

田中:閣僚クラスでさえ存在感がなく、発信力のない方たちばかりです。

佐高:特にひどいのは日本維新の会でしょう。自民党を〝ヤクザ〟とすれば維新は〝半グレ〟です。そう発言したら叩かれてしまいました(笑)。日本にまともな政治家がいなくなってしまいました。 

田中:こんなことになったのは選挙制度の問題でしょうか。 

佐高:選挙制度に原因があると思います。小選挙区制は、やはりよくないです。せめて中選挙区制に戻すべきです。 

田中:私は立会演説会を是非やるべきだと思っています。1人が一方的にテレビカメラに向かって語るのではなく、候補者全員を並ばせて、一つのテーマについて意見を述べさせるのです。候補者同士で議論させても良いですし、質疑応答で一般の方と話してもいい。そうすると、候補者の問題意識もよくわかります。今のようにテレビで、ただ政見放送を流すのでは候補者の本質がわからないと思います。  父が現役だった頃は、立会演説会が盛んに行われていました。一般の方から何度も質問をされて、父はよく頭から〝湯気〟を出して、帰ってきました(笑)。  当然ヤジも飛びますが、いい質問をして食い下がる人もいたと言います。父は質問する人に必死で説明をして、相手が「よしわかった。角さん、頑張れ」と言って帰ってくれると心から良かったと思えたと言っていました。立会演説会は有権者との真剣勝負です。それを再び導入したらいかがかと思います。 

佐高:田中角栄元首相は「人が10人集まれば1人ぐらいは共産党がいるものだ」と言っていました。角栄さんは異論を大事にして、真剣に向き合っていました。しかし、今の政治家には異論を受け止める度量がありません。 

田中:異論を排除するのがまさに今の政治です。

......続きはZAITEN5月号で。

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