ZAITEN2025年08月号

山口寿一の恩人の個人トラブル

読売新聞「社長の恩人」の個人トラブルに右往左往

カテゴリ:事件・社会

「グルになってTさんを騙したんじゃないんですか!?」
「ちがいます!」

 6月12日の東京地裁。証言台に立った被告人を厳しく追及していたのは、TBSの情報番組『サンデー・ジャポン』のレギュラー出演者として知られる弁護士の細野敦だ。番組ではアイドルオタクという意外な一面を見せるものの、元々が強面で、身長185㌢はあろうかという体躯から放たれる威圧感は独特。さらに元東京高等裁判所判事、5大法律事務所の「西村あさひ法律事務所」の元顧問という経歴まで持つ大物弁護士に激しく責め立てられ、被告の1人は涙声で否定するしかなかった。

 細野が代理人を務めるこの裁判の原告は、焼鳥店「銀座神籬」を運営する女性経営者T。そのTに訴えられた被告の1人・Uは、かつて「神籬」の前身店で働いており、Tとは旧知の関係だった。  

 Uは2018年当時、別の焼鳥店を自営していたが、経営不振に陥り、取引先への支払いが滞っていたほか、消費者金融からの借り入れなどで総額約300万円の借金を抱えるに至っていた。

 Uの窮状を知ったTは、自分が経営する「神籬」の厨房責任者として働いてくれるならば借金を肩代わりすると申し出てUも受諾。ただ、この時にTは、Uが別の飲食店で働いていた頃の元上司であるKという男と縁を切り、Kが不動事事業を始めるにあたり信用金庫から借りた8000万円の融資に関して、Uが連帯保証人から外れることを条件とした。

 UとKはこの条件に同意し、UはTから借りた金で債務を解消して神籬で働き始めたが、後にUがKとの縁を切っておらず、Kとの連帯保証からも外れていなかったことが発覚。約束を反故にされた形となったTは、UがKら他の被告とも共謀して「錯誤に基づく貸付」をさせたと主張し、300万円の返金を求めているのだ。

......続きはZAITEN8月号で。

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