ZAITEN2026年5月号

繰り返される下方修正も風通しの悪すぎる企業文化ゆえか

ニコン〝社運を懸けた〟事業で「大赤字」「違法サービス残業蔓延」

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 2026年3月期の連結決算に関し、純損益で850億円の赤字になるとの見通しを2月5日に発表したニコン。昨年11月に第2四半期決算を発表した時点では200億円の黒字と予想しておきながら、一転して過去最大規模の赤字が不可避と宣う大失態を演じた。  

 赤字の主因は、同社が23年に840億円を投じて買収したドイツの金属3Dプリンター大手「SLMソリューションズ」の収益が期待を大幅に下回ったことだ。

GEの「捨て札」をつかまされ

 ニコンは金属3Dプリンターを、かつて同社の主力だった半導体露光装置で培った技術を活かせる分野と期待していた。さらに市場自体も、自動車産業などで急速に普及すると見て年率20%を超えて急成長すると予測していた。  

 だが、実際には想定ほど普及が進まなかった上に、安価な中国メーカーの台頭により競争が激化。その中でニコンは優位性を示せなかった。

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