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ZAITEN2021年08月号

【特集】コロナ禍に蔓延る「無能首長」たち

 1年以上に及ぶ新型コロナウイルス禍という未曽有の事態の中、自身のリーダーシップの欠如を満天下に晒した菅義偉。宰相が信用できない以上、勢い、期待を集める自治体の首長だが、東京都の〝緑のフリップ知事〟、大阪府の〝イソジン知事〟はメディアを駆使した「やってる感」丸出しの自己宣伝に終始するばかり。他方、全国に目を転じれば、有権者そっちのけで地方特有の人的しがらみと利権構造に塗れた首長たちの姿が見えてくる。東京、大阪、横浜、北海道……そして徳島。全国に蔓延する「無能首長」たちを断罪する――。

ZAITEN2021年08月号吉村洋文小池百合子松井一郎林文子飯泉嘉門

2021年07月号

【特集】愛と裏切りの「株主総会」

株主と経営陣が唯一対峙する場、それが「株主総会」である。しかし日本企業では長く、如何に株主総会を〝シャンシャン〟で終わらせるかが、経営者の力量のメルクマールとされてきた。しかし、アクティビスト(物言う株主)の台頭でそのような総会の光景も一変しつつある。図らずもそれを露呈したのが、かつての名門企業で、いまや国策の具に堕した東芝の総会に他ならない。超名門企業から地方の一族経営企業まで、株主総会の裏側を追った――。

IRジャパンMBOTOBZAITEN2021年07月号はるやまアクティビスト天馬太田洋弁護士日本アジアグループ村上ファンド東芝株主総会物言う株主

2021年06月号

【特集】NHK「公共放送」の大嘘

富める者も貧しき者も、全世帯でほぼ一律に徴収されるNHKの受信料。その特権はNHKが「公共放送」であるということを前提にしているのは周知の通り。しかし、国民の多くが果たして、その権利と義務をどれほどまでに意識していることだろうか。NHKを管轄する総務省を〝天領〟とする菅義偉が首相に上り詰めた今、受信料引き下げを巡る永田町・霞が関とNHKの攻防は〝茶番劇〟の度を深める。片や、政権の意向を垂れ流す「国営放送」を求める官邸・政権与党と、職員の待遇を含め特権の温存を図りたいNHK。そのどこに公共放送の真の姿があるというのか。「みなさまのNHK」の虚構に塗れた〝大嘘〟を暴く――。

NHKZAITEN2021年06月号テレビ公共放送前田晃伸板野裕爾武田良太総務省菅政権菅義偉

2021年05月号

【特集】みずほ「泥船沈没」の壮絶現場

かつて、みずほ銀行広報は本誌に「旧行内紛などでっち上げだ!」と豪語した――。それから10年弱。確かに、旧行内紛は次の次元「旧日本興業銀行主流派vs.非主流派」という旧興銀勢同士が相食む構図になったようだ。しかし変わらないのは、ほぼ10年周期に「システム障害」を引き起こす預金者・取引先不在の経営である。そして、今、その病身を新たな病理が蝕んでいる。「行員を人と思わない」粛清の経営だ。自然減、働き方改革などと甘言を弄して首脳部が「1万9000人リストラ」をテーゼに掲げる真意は、“不要な者”たちは船を降りて海に飛び込め、ということに他ならない。結果、みずほの現場は各行員が自らの生存に汲々とする「万人の万人に対する闘争」といった様相を呈しているようだ。だが、そのみずほそのものが〝泥船〟であることはもはや明白――。泥船沈没の壮絶現場を報告する。

ZAITEN2021年05月号みずほみずほ銀行システム障害メガバンク佐藤康博坂井辰史石井哲藤原弘治須見則夫

2021年04月号

【特集】東京オリンピック「なぜ『中止』と言えない!?」

組織委員会会長の森喜朗が辞任し、橋本聖子が後任となる運びとなった東京五輪。それにしても、これほどまでにドタバタ劇を撒き散らかすオリンピックがあったであろうか。そもそも、前首相の安倍晋三が東京電力福島第一原発事故について「アンダーコントロール」なる虚言と、IOC委員への銭ゲバ攻勢で掴み取った東京2020――。しかし、コロナ禍で開催がこれほどまでに絶望的になるも、大手新聞各社は「中止」はおろか、「五輪見直し」の論陣を張ることもない。異常な国の異常な五輪を識者が斬る!

ZAITEN2021年04月号佐高信日本経済新聞望月衣塑子朝日新聞東京五輪森喜朗毎日新聞読売新聞

2021年3月号

【特集】コロナに笑う「便乗企業」

国際通貨基金(IMF)が日本の2020年の実質国内総生産(GDP)は5・3%のマイナスになると予測するなど、新型コロナウイルスの感染拡大により深刻なダメージを受けている日本経済。1月には政府が11都道府県に向けて緊急事態宣言を発令し、飲食店への営業時間短縮要請と外出自粛要請を行ったが、これにより自主廃業に追い込まれる飲食店もあることが連日報じられている。しかし、このコロナ禍がむしろ「恵みの雨」となっている企業も一部ではあるが存在する。消費者の不安心理を突き、あたかも「コロナに有効である」かのように購買意欲を煽る企業はまさに「火事場泥棒」と言える――。

ZAITEN2021年03月号コロナ

2021年01月号

【特集】大手企業「ハラスメント」の実態

厚生労働省が2020年7月に発表した「個別労働紛争解決制度の施行状況」によれば、19年度に全国都道府県の労働局などに寄せられた総合労働相談件数は118万834件と、12年連続で100万件を突破し、民事上の個別労働紛争の相談件数では「いじめ・嫌がらせ」が8万7570件(前年比5・8%増)となり、8年連続で首位となった。この数字が示す通り、企業での啓発が進んでいると思いきや、パワハラ、セクハラをはじめとしたハラスメント事案は今もって増加傾向にあるのだ――。

ZAITEN2021年01月号セクハラハラスメントパワハラ

2020年11月号

三菱商事 垣内社長「異形の独裁」経営

2016年3月期の初の赤字転落の衝撃の中で社長就任を余儀なくされた三菱商事の垣内威彦。「総合商社首位の絶対死守」を公約に掲げ、20年3月期も決算会計の妙手で、追い上げる伊藤忠商事を出し抜き、辛くも首位を守り切った。しかし、商事内部では、「飼料部門出身」を殊更に強調する、垣内の珍奇なパーソナリティに由来するとされる〝恐怖政治〟が横行。近臣を重用し、女性秘書ですら異例の栄達に浴する一方、役員までが「物言えば唇寒し」の体で垣内に戦慄する有り様という。新型コロナウイルス禍にも即応できず、21年3月期は首位防衛にも暗雲が垂れ込める。果たして「丸ノ内の紳士企業」で何が起こっているのか――。

ZAITEN2020年11月号三枝則生三菱商事中西勝也伊藤忠佐々木幹夫吉田真也垣内威彦増一行小島順彦小林健村越晃松永愛一郎高岡英則鴨脚光眞

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