ZAITEN2021年10月号

安倍晋三を「永久追放」せよ

【特集】有田芳生インタビュー 拉致被害者を利用して見捨てた 「冷血の政治家」安倍晋三

カテゴリ:政治・国際

2110_有田芳生.jpg有田芳生 立憲民主党参議院議員

 私は、安倍晋三氏は歴代最悪の総理大臣だと思っています。

 日本国の総理大臣は現在の菅義偉首相で99代を数えます。戦後、いろいろな総理が誕生しましたが、政治思想にしても歴史認識にしても、安倍氏ほど右に大きく傾き、バランスを欠いて、なおかつ教養のかけらも見られない人物は初めてと言っていいでしょう。

 実際、長期政権の中で安倍氏はどんどん全能感を肥大化させていきました。国会で平然と嘘をつき、辻元清美さんに「早く質問しろよ!」と言い放ったたように下品なヤジを何度も飛ばす。あんな総理は前代未聞です。

 文藝春秋の元常務である木俣正剛氏が『文春の流儀』という本の中で書いていますが、議員会館の安倍氏の本棚には、右派オピニオン誌『諸君』がズラリと並んでいたそうです。あの保守的な木俣さんをして「こんな極端な考え方でいいのか」と危惧したといいます。

 総理在任中も『月刊Hanada』などの右派雑誌に嬉々として登場していた安倍氏ですが、若手政治家の頃から、その手のものしか読んでこなかったのでしょう。もっと言えば、文学や哲学に触れた経験がほとんどないのではないでしょうか。歴代総理から感じた、教養が自然と滲み出すような答弁を、彼の口から聞いたことは一度たりともありません。

 私が安倍氏を「最悪」と評する大きな理由が、拉致問題です。  周知のように、安倍氏は「拉致の安倍」なるイメージで総理まで上り詰めました。政権復帰直後の2012年12月28日にも、横田滋・早紀江ご夫妻ら「家族会(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)」の前で、「もう一度首相に就いたのは、何とか拉致問題を解決しなければとの使命感からだ。必ず安倍内閣で完全に解決する」と誓っています。

 しかし、結果として安倍政権の間に、被害者を一人も取り戻すことができませんでした。私が強く疑問に思うのが、「安倍首相は本当に拉致問題解決のために動いてきたのか?」ということです。

 そもそも、いまだに国民の多くが抱いているであろう「拉致の安倍」なるイメージ自体が、誇張されたフェイクに他なりません。  

◆プロフィール◆

ありた・よしふ―立憲民主党参議院議員。1952年生まれ。1986年からフリージャーナリストとして活躍。2010年7月、参議院議員選挙に民主党(当時)比例区から立候補し、トップ当選。17年12月、民進党を離党し立憲民主党に入党。

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