2021年06月号

公共放送接待担当者たちの「仕事の流儀」とは―。

【NHK特集】NHK渉外グループ「永田町・総務省」接待の流儀

カテゴリ:企業・経済

 東北新社やNTTによる総務省幹部への接待が問題視されているが、「NHKも他人事ではない」とNHK幹部は明かす。では、どのような〝接待攻勢〟をかけていたのか、解き明かしていこう。

 まず接待に当たっているのはNHKの経営企画局にある通称「渉外」と呼ばれる部隊。そのうち、「渉外グループ」は国会議員、「制度グループ」は総務省をターゲットにしている。

 このうち渉外グループは、与野党問わず衆参総務委員会メンバーを対象に通年で接触。NHK予算の審議前には「予算説明」と称してもてなし、承認後には「NHKへの理解を深める」との名目で感謝の宴が開かれる。

 当選回数でランク分けし、対応する人数と予算を決めている。中でも首相を含む閣僚経験者には、最上級の宴席が催される。東京・赤坂の料亭がよく使われ、もちろん予算の上限はなし。NHK側の出席者も10人を超えるという。

 次に厚遇するのが、自民党の旧郵政族(総務)族議員たちだ。予算審議の前後はもちろん、暑気払いに忘年会、季節ごとのご機嫌伺いなどで頻繁に接待している。

 こうした席には渉外グループの職員のほか、政治部出身の幹部も加わり、まさにNHKを挙げてのおもてなし。こちらも予算に上限はないが、平時は10万円弱くらいというのが暗黙の了解だ。

......続きは「ZAITEN」2021年6月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

【特集】製薬業界〝火花散る〟波乱の総会展望

【特集】地銀「モノ言う株主・金融庁連合」で強まる再編圧力

【特集】東京電力「資金繰り破綻危機」で問われる経営責任

【特集】SBI北尾吉孝「フジテレビ支配」の野望

【特集】フジテレビ「経営陣 vs. アクティビスト」全面抗争

日本郵政「増田トンズラ」で沸き立つ旧郵政官僚

東京メトロ「1兆円上場」でも〝半官半民〟の限界経営

エーザイ〝不肖息子〟への代替わりに拭えぬ不安

野村不動産〝二流デベロッパー〟の証

三菱商事〝子煩悩老人〟垣内会長愛娘の配属先決定