2021年08月号

官僚あがりの“職業知事”がもたらした県政の歪み

【無能首長 特集】徳島「在任18年知事」に湧いた"カネとオンナ"疑惑

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飯泉嘉門徳島県知事(写真は公式サイトより)

 四国4県の南東に位置する徳島県は、人口にして約72万人の小さな自治体である。県の中心部にある徳島市は徳島駅の周辺ですら人の姿はまばら、アーケード街はシャッター通りと化している。夜の繁華街を歩くと「閉店」「休業」の貼り紙だらけ。新型コロナの影響もあるだろうが、客引きも見当たらず、明かりがつく店はラーメン屋かコンビニくらいのものだ。

 人口減少と高齢化が著しく、名産品や観光資源の乏しい徳島県だが、とりわけこの10数年、不名誉なワースト記録の数々を積み上げてきた。

 赤字法人率(12年連続)、糖尿病死亡率(直近10年で6回)は全国でワースト1位。観光実績を示す年間宿泊者数(6年ぶりに最下位脱出)や、民間調査会社のブランド総合研究所が発表する「47都道府県魅力度」ではワースト2位に沈んでいる。

周囲はイエスマンばかり

 まさに全国有数の"衰退する自治体"だが、県庁OBに言わせれば「徳島県の疲弊は知事の多選の弊害に他ならない」という。 「今の県庁は、職員全員が知事の顔色ばかり気にして、県民の方をまったく向いていない。知事が打ち出した政策は竜頭蛇尾のパフォーマンスばかりだが、そのやり方に異論を唱える職員はことごとく冷遇され、優秀な人材は知事周辺から消えていく。3月初頭、新型コロナ変異株が徳島県内で初確認されたと国から連絡があったのに、県の公式発表はそれから10日も遅れた。このことからも分かるように、誰も知事の失点隠蔽を指摘できないほど、イエスマンばかりになっているんです」

 県知事の名は飯泉嘉門(60)。5期18年目という在任期間は徳島県政史上最長だ。飯泉の権力は絶対的で、議会を抑えてチェック機能を働かせなくし、自身の意向に難色を示す市町村の首長は徹底的に干し上げて選挙で潰しにかかるという。その力の歪さを目撃した自治体関係者が証言する。 「数年前、飯泉知事が出席予定の会合があったんですが、わざわざ県職員が何度も事前に会合場所を視察しに来たんです。どうも車の停め方や知事の動線の確認をしているみたいで、『こっちで案内するから大丈夫ですよ』と声をかけても、何かに取り憑かれたかのように自主的なリハーサルを繰り返していた。イベント当日、県庁幹部と見られる人たちが前乗りし、部下が列をなして知事の到着を"お出迎え"するなんて光景も日常茶飯事ですね。とにかく、県職員はいつも異常なほどピリピリして、知事に怯えているような様子です」

 2期目の2008年には、部下の県職員が自殺するという痛ましい事件も起きた。 「徳島市内中心部の再開発計画を担当していた課長が、首を吊って命を絶ったのです。課長は県から徳島市に出向し、再開発を推進していた。ところが、そこに政治的な思惑が絡んで、飯泉知事と当時の原秀樹市長が対立。知事は課長を県に呼び戻し、再開発を阻止する役回りを担わせた。課長からしたら、一緒にがんばってきた仲間たちを潰す形で板挟みになった。その葛藤が、自殺の一因とも言われています」(地元情報筋)

"贔屓女性"が複数人

 過剰なほどにトップを忖度する光景は、まるで中世の"お殿様と家臣"のような印象すら受ける。だが実は、飯泉嘉門はもともと徳島県と縁のない県外人だ。

......続きはZAITEN8月号で。

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