ZAITEN2022年05月号

フィデアHDと「統合破談」した東北銀行の安堵

カテゴリ:企業・経済

 東北銀行(盛岡市)との経営統合計画が破談したフィデアホールディングス(HD、仙台市)。基本合意からわずか7カ月で東北銀が〝婚約解消〟を通告した背景には、フィデアに天下りしたみずほ銀行OBによる「植民地経営」への拭い難い不信感があった。
 荘内銀行(山形県鶴岡市)と北都銀行(秋田市)を傘下に持つフィデアは、みずほの母体である旧富士銀行と歴史的に関係が深い。この因縁から、社長には元みずほ銀常務の田尾祐一(1981年旧富士銀)が、取締役会議長には元みずほ銀頭取の西堀利(75年同)が座り、経営を牛耳っている。8人いる執行役も田尾を含む5人は旧富士銀か、その系列の旧安田信託銀行OBが占めている。

......続きはZAITEN5月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

JERA〝流出人材の梁山泊〟と〝魔性の女〟

西武HD「資産売却」の仰天〝タコ足〟商法

【特集】KADOKAWA「コンプラ崩壊」の現在地

「脱創業家社長」を2年でクビにしたカシオで続く〝果てしなき漂流〟

【特集】製薬業界〝火花散る〟波乱の総会展望

【特集】「株主優待」に依存する企業のあさましさ

【特集】地銀「モノ言う株主・金融庁連合」で強まる再編圧力

【特集】東京電力「資金繰り破綻危機」で問われる経営責任

【特集】SBI北尾吉孝「フジテレビ支配」の野望

【特集】フジテレビ「経営陣 vs. アクティビスト」全面抗争