ZAITEN2022年05月号

ネット銀行の高値上場を目論んだ〝強欲〟北尾SBI

カテゴリ:企業・経済

 3月24日に予定されていた住信SBIネット銀行の新規株式公開(IPO)が、ウクライナ危機による市場の不安定化などを理由に延期された。いつまで延期するかは未定という。
 三井住友信託銀行と折半出資するSBIホールディングス社長の北尾吉孝は多額の上場益が手に入ると皮算用。新生銀行の買収資金として用意した1000億円超の借入金の返済原資にしようと目論んでいただけに切歯扼腕していることだろう。

 SBIはIPO準備が本格化する前から「ネット専業銀行初の上場」などと喧伝してきた。だが、金融界の注目を集めたのは銀行ビジネスや成長性ではなく、上場承認時の発行価格を何とか吊り上げようとする北尾流のえげつなさだ。野村証券、SMBC日興、大和、ゴールドマン・サックスなど8社に幹事の座を競わせた上、「『発行時の時価総額ができるだけ高くなるように企業価値の算定方法を工夫しろ』などと大号令をかけていた」(関係筋)という。

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